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シドニアの騎士


アニメ版の最新シリーズ『第九惑星戦役』編の放映に先駆けて、AT-X(アニメシアターX)にて
前シリーズ12作の一挙放送があったのを録画して、ボチボチ観ていました。

どんなジャンルのコミックにしろアニメにしろ、後から発表されるにつれて、どうやっても
使い古されたネタのかぶるのはもう仕方がないとして、それでもどこか光るものがあれば、
と思っていました。

この作品、人間が操縦席に座って巨大ロボットを操縦して敵と戦うという部分よりも、
操縦士としての生活しながら”シドニア”を体験していく様子に重点が置かれていて面白いです。
基本的にロボットがマスプロダクションタイプってのも良いですね。
主人公が生まれてからずっと地下で隔離生活されて育ってきたという出自から、
舞台となる”シドニア”という船の中での出来事が初めてのことばかりというのも、
視聴者や読者が主人公に感情移入しやすくてうまくできてます。

また、搭乗するロボットについても、古いシミュレーターでしか訓練してこなかったという
事情から、旧型の操縦に長けているという設定も、やたらプロトタイプだらけの編成なんかよりも
説得力がありますね。

敵である生命体(?)のアイディアが斬新すぎて、ちょっとついていけないところもありますが、
原作のワンシーンで妙に納得したところがありました。


sidonia01.png

このシーンからは、大友克洋の『アキラ』や、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』からの影響が感じられますし
永野護の『ファイブスター物語』、リドリー・スコットの『エイリアン』を彷彿とさせるようなメカやキャラクターが
登場したりして、本当にいろんな要素を取り込んでますよね。

それに、ジャン・ジローやエンキ・ビラルのような”バンド・デシネ”作品の雰囲気を受け継いだような作画が、
直線を多用した構造物に囲まれた主人公側に対して、敵側の絶妙な”異物感”と”気味の悪さ”をうまく演出
してるところが非常に上手い。

「戦闘シーンの描写が分かりにくい」という評価をよく見かけますが、たしかに分かりにくい(苦笑
でも、画的には全然きらいじゃない感じなので、原作を読みつつ、アニメ版新編の放映を待ちたいと
思います。


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