獅子は踊る⑧
またまたベニスに来てしまいました。

ここ、射水市は放生津地区周辺で毎年5月15日に行われる春の例祭に出る獅子舞が目当てでございます。ゴールデンウィークに高岡駅前まで行って観たのはあくまでもエキシビジョンなわけで、やっぱり観るならその土地で実際に演ってるやつじゃないとね、と思って。
当初、海王丸パークにクルマを停めて万葉線でここまで来ようかと考えていましたが、次男がクルマの中で寝ちゃったのと、交通規制がなさそげだったので、海王丸パークへは行かずに先日下見に行ったときに見つけた観光客向けの駐車場へと向かいました。

まあ、その判断は正解だったわけですが、次男の寝起きの悪いこと悪いこと。チェックポイントに決めていた気比住吉神社まで歩いて行くその後ろから、こっちに聞こえるか聞こえないかの微妙な音量でブツブツ文句を言い出す始末。ちょっとムカついてきたので簀巻きにして内川に放り込んだろかと思ったわ(苦笑。

中町公民館の前で最初の獅子舞を見つけたあと、次男はしばらく座り込んで放心していました。ただ、ここのはもう演り終えたのかな、すぐに動きだすという雰囲気ではありませんでした。
5月26日追記。この時間は本当に演り終えたあとでした。来年は予定を入れずに早い時間から観に来たいと思います。
いつか”獅子殺し”(実際に殺すのではなく、取り憑いた厄災を祓う演目―最後はみんなで踊ってハッピーエンド)を生で観てみたいなあ・・・。

その後、次男に後ろからブツブツ言われながら適当に太鼓の音を頼りにたどり着いた先には、お祝い事でもあったのでしょうか、玄関先で天狗と獅子舞が踊りを披露していました。

その演目の囃子を聴いて、「これ、聴いたことのあるやつだ!」 と、目をキラキラさせる次男。うん、おれも何か分かったような気がする。”オベッサン”ってやつかもしんない。ようやくスイッチ入ってきた!

―東新町か、よし覚えておくぞ。

踊りを終えたあと、東新町の一団は本田翼も歩いたという中新橋を渡っていきました。

地元民じゃないのにその後を追うおれら(笑

小腹が空いたので、四日曽根諏訪社近くの屋台で焼きそばを買って食べました。ほかにも屋台がたくさん出ていたけれど、あくまでも目当ては獅子舞なのでよけいな寄り道はしないんだぜ。

そしてまた太鼓の音に引き寄せられて出会った獅子舞が、ドンピシャに本命のやつでした。この松明を使う激しいやつ―ヨソブリという演目―をかぎりなく近くで観たかったんだもん!・・・ただし、町名は忘れました(爆
●5月18日追記―こちらの獅子舞は奈呉町のものと判りました。
(久宗獅子舞工房さんより)



今回、取引先の人から高感度耐性の強いカメラを借りて撮影に挑んだけれど、周りをみたら動画を撮ってる人のほうが多くて、やっぱり後から見返してどんな演目だったか確認するのにも動画が便利だよねと思ったので、今度からは動画に専念しようかと思い始めてきちゃった・・・。

次男も満足したようだったので、帰るために駐車場へと戻りかけたそのとき再び太鼓の音に吸い寄せられちまったぜッ!ほほう、四日曽根獅子方連中か。~保存会ってのはその名のとおりに獅子舞を存続させようとする反面、アレンジも加えていく傾向にあるからちょっとモヤってしまうけど、こういうのなら間違いなさそうだ。自然発生的な変化はかまわないけど、わざわざ他所から持ってくるというのは郷土芸能とは言わないんじゃないかと思う派です。←外野が評論家ぶる悪い例(
まあ、そんなことより観て楽しもうじゃないですか。

キリコが獅子舞にちょっかいを出してー

さーらーわーれーたー

天狗が助けに来たぞー

逃げろー
・・・という一連の流れが分かってくると楽しい。ただ、やっぱりこの日だけの役だと練習不足なのかちょっとモタつく場面もあったりして、でもまたそれが良いとも思う。

そして日が落ちていくー
動画も撮りました。そう、iPhoneだからね。

というわけで帰ります。

駐車場の車止めが神ってた。
もしも来年―いや、今度は秋の例祭か。また来れるとしたらもうちょっと早い時間から来て、もうちょっと長居しようかな。人の多くて騒がしい場所は好きじゃないはずなのに、祭りの太鼓の音を聴くと楽しくなるのはなぜなんだろ。よく分かんないね。
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