約三十の嘘/土田英生
何日か前に Flickr がメンテナンスのために一日半近く使えなくなって、画面に表示されたパンダのグラフィックを眺めながら、「そういえばずいぶん前に観たあの映画のキャラクターみたいな立ち位置だったパンダには何の意味があったんだろう」 とふと思い出し、ソフト化されていないか調べていたら原作小説(?)が存在することに今さらながら気づいたので、手持ちのTポイントを使ってヤフオクで落札しました。

『約三十の嘘』 (角川書店)でございます。
先にあとがきを読む派なのが功を奏して、だいぶ飲み込めました。もともと舞台劇だった作品を映像化するにあたって、私的なスケジュールの都合上多くは関われなかった原作者が、出来上がった映像作品を観た上で小説化したという本書、悪い意味で”映画とは違う”という部分がなさそうなので、安心して読めるのではと思います。違和感は混乱を招くだけだしね。
とは言え、映画版を観たのは何年前だろう・・・。「面白い」という印象は残ってはいるけれど最後まで観た記憶がない=結末を知らない。そもそも、そのときの興味の対象があくまでも作品の舞台として使われている寝台列車トワイライトエクスプレスだっただけに、内容がほとんど頭に入って来なかった。とりあえずキャスティングはまあまあ良かったんじゃね?ぐらいで。
今はもうトワイライトエクスプレスは走っていないので、もう一度映像作品を観てみたくなりました。ただし、BD化はされておらず、DVDの発売のみ。うーん・・・。
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小学校運動会
小学校の運動会でした。今年高校を卒業した長男のころから数えると、通算12回め(長男が6年生のときに娘が1年生だったので)となります。卒業するまでにあと5回も来なくちゃいけないなんてことを嫁が知り合いと話をしているそばで、おれは迷い込んだテントウムシを指に乗っけて遊んでました。女の話は長い―。

この日は北海道を含め全国各地で気温が30℃を越え、富山も北海道なみの暑さとなりました。これまではグラウンドに小さなテントを設営してお弁当を食べたりしていたんですが、今回はプール横のピロティーにレジャーシートを敷いて、テントは使わない作戦でいくことにしました。いくらテントといえども直に日光と地面からの熱にさらされるからね。ピロティーなら風も通るだろうと思って。
部活に行く娘を送るのに手間取り、小学校に着くころにはずいぶん出遅れてしまっていました。クルマは嫁が娘を産むときに入院した病院で同室になった”戦友”のご実家に停めさせてもらっているので、最悪テントを取りにそこまで戻るか・・・と思っていたところ、うしろに並んでいた中学校の同級生から体育館は意外と穴場という情報を得て、そのまま体育館に行くことにしました。
今回はまだ一年生なので出番は少なく、ちらっと様子を見に行っては写真を何枚か撮り、戻っては

集合場所で遠巻きに”しゃしんとるな!”と罵倒されているところ(

背が大きいので順番は最後のほうでした。なので、写真を撮る練習は前の子たちを使ってできるから便利!次男も呼吸を整えて競技に臨みます。あとから聞いたのですが、運動会の練習中ずっと後ろの子にせっつかれたりして自分のペースが守れず、学校に行きたくないと言っていたそうです。なんだか面倒なのに目を付けられたなあと思いましたが、注意しながら見守ろうと思います。

よーいドン!の掛け声とともにピントはうしろの集計係の教員(紺色のジャージ)に持って行かれましたが、次男のほうは3位ということでまずまずの結果。走り方だけはカッコいいから、なんとか上手く撮りたかったんだけどなあ・・・。やっぱり置きピンにしとけばよかったかなあ。

これまた旧式の一眼レフでは鬼門の大玉転がし、白い大玉にグイグイピントが引き寄せられていくのをなんとか堪えながら撮りました。キヤノン EOS 7Dも発売からもう10年経つのね―。sd Quattro は熱問題と砂ぼこりを嫌って今回はお留守番させましたが、来年は軽くて小さくて簡単に上手に写真が撮れるカメラを使えたらいいなと思いました。
帰り際に見つけたナナホシテントウは、学校の玄関前で次男と合流したあとにいっしょに植え込みに逃がしてやりました。
これまで二人の子供を卒業させたけれど、今年また振り出しに戻った感じです。同級生たちの子供も来年か再来年には卒業していっちゃうし、そうしたら知った顔に会えるのももう何年かしかないんだよね。こんな熱い日でもお腹の大きな若いママさんが何人か運動会に来ていました。あの子たちはみんな同級生になるんだろうね。そうしてずっと続いていくのを感じながら、学校をあとにしました。
第8回 シグブラフォトウォーク in 岐阜に行く話
気になるレンズがあったときに必ずチェックするサイトとして、SIGMA の公式ページはもちろんのこと(諸元のほかにJANコードも分かるからね)、写真家の三井公一氏が連載されているフォトダイアリー ”シグブラ” に掲載されている作品を眺めることがよくあります。某量販店のステキなポエム付きのサイトも悪くはないんですが、あれの場合はボディが他社製なので参考になったためしがありません。
やっぱり、自分と同じ機材を持った人の写真を見ないことにはねー。
そんなシグブラですが、来る6月15日(土)に 『シグブラフォトウォーク in 岐阜』 が開催されることに!・・・とか言いながらもう8回目なのね。”三井公一氏と一緒に、SIGMA sd/dp Quattroシリーズを持って 岐阜市周辺を歩きながら撮影を楽しむイベント” ということで、プロの写真家が撮ったウェブ上の作例を眺める生活から飛び出して、実際にご本人といっしょにフォト散歩ができるだなんて最高じゃないか!と思ったので秒で応募した。
定員は10名―。これまで自分と同じ機材を持った人と会ったのはこの数年で1人しかいなかったところへ、そんな大人数で迫って来られたらあたし壊れちゃうかもー!(錯乱
岐阜ならばクルマで行ける距離ではあるし、いつも地元でばかり写真を撮っているのでたまには遠征もいい気晴らしになるでしょう。それに、撮影のあとに撮った作品を講評していただけるようなので、ひとりで撮っているだけだと分からないことが見えるようになれば、それはきっとかけがえのない体験となるでしょう。
そんな感じで当日ははりきっていつも使っているレンズ―50-100mm F1.8 DC HSM Art(約1.5kg)を
高岡市万葉歴史館に行ってきた
『高岡市万葉歴史館』 に行ってきました。

奈良時代の歌人、大伴家持が編纂したことで知られる日本最古の歌集 『万葉集』 より取り上げられた万葉集の一節が新元号の元ネタになったので話題になった施設っすね。大伴家持が越中守として5年間赴任した、ここ富山県は高岡市に平成2年に建てられました。
訪れた理由はあとで書きますが、おれの性格上”流行りものに乗っかった”わけてではないことだけは先に言っておきます(笑

おれが訪れるのはこれで二度目、前回は20年以上前だったと思います。クルマの免許を取ってまだ日も浅いうちに足湯を求めてたどり着いたのがここでした。ちなみにここらへんには足湯なんかは存在せず、ただの思い違いだったというオチだったわけですが、知らずに訪れたとはいえわりと好印象だった記憶だけが残っていました。
そのときに同行した恋人には足湯が見つからなかったことで散々笑われましたが、20数年後に一人で訪れたことを彼女に伝えると、今度は”令和”に乗っかりやがってこのミーハーめ(意訳)と笑われました。あ、今の嫁ですけどね。

エントランスでっす。
右側のカラフルな像が大伴家持とその妻である坂上大嬢(おおいらつめ)でございます。ちなみにお互いの目線が合ってなかったです(ぉ。この像は2016年に建てられたそうです。

「梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文」 から取り上げられた一節。”于時初春令月氣淑風和梅披鏡前之粉蘭薫珮後之香” の前半部分にあたる ”初春の令月にして、気淑く風和らぎ”―が、新元号「令和」のヒントとなりました。

んで、当然記念撮影ブースもあるわけですよ。今回はおひとり様(出勤前の寄り道)だったので、やりませんでしたけども。

訪れたのは昼前だったわけですが、正午を過ぎたあたりから人が増えはじめたので、ガースー気分を味わうなら午前中が狙い目よ!
■「令和」の墨書、内閣府WebサイトでPDF公開中(PDFが開きます) - ITmedia

第5使徒ラミエル・・・ではなく、富山の冬のイメージを表したもののようですほかにも富山の四季を表現したオブジェが館内に飾られていました。まあ、地方の同じような施設にならどこにでもあるような類のアレですよね。ほかは長椅子に座って鑑賞する系の映像ビデオとかもありましたが、本来の目的ではないのでスルー。

屋上庭園からの眺めです。ここらへんは高台なので、ケーブルテレビを敷設しなくともまだ二上山から受信できるみたいだなあ、とか考えてしまいました(ぉ。・・・ああ、仕事に行かなくちゃ。
んで、ここに来たのは、地下にある

これが、探し求めていた 『富山県の獅子舞芸能と祭礼:獅子の芸能と行事の現状』 という本です。それこそ全国各地には獅子舞や神楽といった祭礼行事があるわけですが、知りたいところはあくまでもピンポイントな部分なので、どうしてもこういうニッチなものが必要となりがち。しかも、思ったより薄い本だったので自力では見つけられず司書さんに手伝ってもらいました。
内容的には、獅子舞に興味を持ったはじめのころにネットで見つけた 「富山の獅子舞」(富山県教育委員会:2006年発行)とほぼ同じだったので借りて帰るまでにはいたらず、これまで少し理解に苦しんでいた ”獅子あやし” の名称とその特徴をメモする程度で帰りました。この獅子あやしがまた奥が深くて、天狗やキリコはキャッチ―だからすぐに分かるんだけれども、シャグマ(毛冠)を被ってんのにお面は着けないのは何なんだとかずっと気になっていたんですよね。調べた結果、キンゾウというのだけは分かりましたが、そもそも地域によって登場する獅子あやしは様々なのと、手に持つ採り物(獅子を挑発する道具)もたくさんあるので、一つのものを調べただけで全部を知ったことにはなりません。
なので、あとはとにかく場数を踏むしかないようです。←何のだ
さて、こうして興味を持ったものに対して納得いくまで深堀りをしたその先には何が待っているのでしょうか?―よく富山には何もないだなんて地元の人からも言われますが(自分もそうだった)、それは目先のものにしか目が向いていないだけで、こうして地元の生活文化に触れることもけっこう楽しいもんだなと思っています。
獅子は踊る⑨
このシリーズ、まだやんの?と思われるかもしれませんが、まだだ、まだ終わらんよ(そんなにガンダムファンじゃないのでこのセリフのシーンは観たことがないです)。ていうか、高岡の獅子舞大競演会も春季祭礼もいち段落したことだし次の秋の祭礼に向けて獅子舞関連のイベント情報を集めとこうって思ったら、なんのなんの目白押しじゃねえかよ!
というわけで、直近では5月31日から6月2日までの期間に開催される”富山山王まつり”の初日と二日目に行われる「還幸祭」が狙い目。時間は19時ごろからとやや遅めなのと、このお祭りは毎年大勢の人が集まるため獅子舞を見るときの場所取りがけっこう大変そう。でも、この日は富山県内各地の獅子舞がまとめて観られるので一度くらいは・・・と思っています。
■山王まつり(日枝神社大祭) - とやま観光ナビ
続いて、参加は2団体のみとなりますが、7月28日に開催される富山新港花火大会でも獅子舞の演舞が観られます。時間は17時40分から18時30分。そのあとで花火が打ち上げられるわけですが、花火大会は好きじゃないので獅子舞だけ観て帰りたい(ぉ。
■第55回富山新港花火大会 - きららか射水観光NAVI
そして、今年の3月に開設されたばかりの 「南砺文化芸術アーカイブズ」(運営:南砺市文化・世界遺産課)ホームページにはこんなイベント情報が。
その名も、
南砺獅子舞 「令和元年夏の陣」(ドドンッ!)
■南砺 獅子舞「令和元年夏の陣」 - 南砺市文化芸術アーカイブズ
木彫りの町、井波といえば平成30年5月24日に日本遺産に認定されたことが記憶に新しいです。それをきっかけに井波彫刻の魅力を広めようという目的で、かねてより世界遺産である五箇山集落の保存にたずさわっていた文化・世界遺産課が 「南砺市文化芸術アーカイブズ」 を立ち上げました。
しかも、その最初のイベントがアツい!8月9日より井波彫刻総合会館・井波美術館・八日町通りの各工房において獅子頭や衣装や楽器等の展示が行われ、31日に井波別院瑞泉寺内にて行われるワークショップでは、実際に獅子頭に触れるのはもちろん、衣装を着ての写真撮影もできるというではありませんか!
獅子舞に興味を持ったのなら、いちどは足を運ぶべきと思っていた井波町になかなかたどり着けずにいましたが、これは万難を排して行くべきでしょう。あーたぶん地下足袋とかねだられるんだろうなあ・・・。ワークショップに関する詳しい時間とかはまだ情報がないですが、娘の部活の練習試合の送迎がなければ休みを取って行きたいところ。なお、獅子舞の共演会は18時30分からということで、富山市在住の小学生の親としてはあまり遅くならない時間に帰りたいなと思っています。
9月は毎年恒例、ひみ獅子舞ミュージアムにて獅子舞実演会が開催されます。氷見広しと言えどこの上庄地区の獅子舞が盛り上がっていると十二町(こっちもなかなかだと思うんだけど)在住の同僚に聞いたので、ぜひ行きたいですねー。今年は14日にやるのかな。
獅子舞実演会(2018年9月15日) - とやま観光ナビ
最後に、今年の春の祭礼が行われた5月14日は、時間の調整ができずにスルーしてしまった”日枝神社祭礼 『六渡寺獅子舞』 奉納” を観て締めくくりたいと思います。秋の祭礼は10月6日に行われるので、今回は晴れてくれるといいなあ。
■獅子は踊る⑥
あの橋の欄干を子供に見せてやりたくて仕方ないです。
つづく
獅子は踊る⑧
またまたベニスに来てしまいました。

ここ、射水市は放生津地区周辺で毎年5月15日に行われる春の例祭に出る獅子舞が目当てでございます。ゴールデンウィークに高岡駅前まで行って観たのはあくまでもエキシビジョンなわけで、やっぱり観るならその土地で実際に演ってるやつじゃないとね、と思って。
当初、海王丸パークにクルマを停めて万葉線でここまで来ようかと考えていましたが、次男がクルマの中で寝ちゃったのと、交通規制がなさそげだったので、海王丸パークへは行かずに先日下見に行ったときに見つけた観光客向けの駐車場へと向かいました。

まあ、その判断は正解だったわけですが、次男の寝起きの悪いこと悪いこと。チェックポイントに決めていた気比住吉神社まで歩いて行くその後ろから、こっちに聞こえるか聞こえないかの微妙な音量でブツブツ文句を言い出す始末。ちょっとムカついてきたので簀巻きにして内川に放り込んだろかと思ったわ(苦笑。

中町公民館の前で最初の獅子舞を見つけたあと、次男はしばらく座り込んで放心していました。ただ、ここのはもう演り終えたのかな、すぐに動きだすという雰囲気ではありませんでした。
5月26日追記。この時間は本当に演り終えたあとでした。来年は予定を入れずに早い時間から観に来たいと思います。
いつか”獅子殺し”(実際に殺すのではなく、取り憑いた厄災を祓う演目―最後はみんなで踊ってハッピーエンド)を生で観てみたいなあ・・・。

その後、次男に後ろからブツブツ言われながら適当に太鼓の音を頼りにたどり着いた先には、お祝い事でもあったのでしょうか、玄関先で天狗と獅子舞が踊りを披露していました。

その演目の囃子を聴いて、「これ、聴いたことのあるやつだ!」 と、目をキラキラさせる次男。うん、おれも何か分かったような気がする。”オベッサン”ってやつかもしんない。ようやくスイッチ入ってきた!

―東新町か、よし覚えておくぞ。

踊りを終えたあと、東新町の一団は本田翼も歩いたという中新橋を渡っていきました。

地元民じゃないのにその後を追うおれら(笑

小腹が空いたので、四日曽根諏訪社近くの屋台で焼きそばを買って食べました。ほかにも屋台がたくさん出ていたけれど、あくまでも目当ては獅子舞なのでよけいな寄り道はしないんだぜ。

そしてまた太鼓の音に引き寄せられて出会った獅子舞が、ドンピシャに本命のやつでした。この松明を使う激しいやつ―ヨソブリという演目―をかぎりなく近くで観たかったんだもん!・・・ただし、町名は忘れました(爆
●5月18日追記―こちらの獅子舞は奈呉町のものと判りました。
(久宗獅子舞工房さんより)



今回、取引先の人から高感度耐性の強いカメラを借りて撮影に挑んだけれど、周りをみたら動画を撮ってる人のほうが多くて、やっぱり後から見返してどんな演目だったか確認するのにも動画が便利だよねと思ったので、今度からは動画に専念しようかと思い始めてきちゃった・・・。

次男も満足したようだったので、帰るために駐車場へと戻りかけたそのとき再び太鼓の音に吸い寄せられちまったぜッ!ほほう、四日曽根獅子方連中か。~保存会ってのはその名のとおりに獅子舞を存続させようとする反面、アレンジも加えていく傾向にあるからちょっとモヤってしまうけど、こういうのなら間違いなさそうだ。自然発生的な変化はかまわないけど、わざわざ他所から持ってくるというのは郷土芸能とは言わないんじゃないかと思う派です。←外野が評論家ぶる悪い例(
まあ、そんなことより観て楽しもうじゃないですか。

キリコが獅子舞にちょっかいを出してー

さーらーわーれーたー

天狗が助けに来たぞー

逃げろー
・・・という一連の流れが分かってくると楽しい。ただ、やっぱりこの日だけの役だと練習不足なのかちょっとモタつく場面もあったりして、でもまたそれが良いとも思う。

そして日が落ちていくー
動画も撮りました。そう、iPhoneだからね。

というわけで帰ります。

駐車場の車止めが神ってた。
もしも来年―いや、今度は秋の例祭か。また来れるとしたらもうちょっと早い時間から来て、もうちょっと長居しようかな。人の多くて騒がしい場所は好きじゃないはずなのに、祭りの太鼓の音を聴くと楽しくなるのはなぜなんだろ。よく分かんないね。
SIGMA 50-100mm F1.8 DC HSM | Art
六渡寺アゲイン。

[ SIGMA sd Quattro / 50-100mm F1.8 DC HSM | Art ]
先日出勤前に寄り道したときは、24-35mm F3 DG HSM Art で撮影した橋の欄干の写真が少し気に入らなくて、今度は使用頻度がより高い 50-100mm F1.8 DC HSM Art で撮ってみました。そうそうこれだよ、これだからクソ重い2倍ズームなのにいつも使いたくなるんだよという描写が好き。分からなくても別にいいです(ぉ
この日は獅子舞が出るという日でしたが、昼から夕方にかけて雨が降るという予報が出ていたので、最悪子供を連れて来れないことを想定してせめて獅子舞だけでも撮れたらと、昼過ぎに一人で来てみたところ、その時点ですでに土砂降りになっちゃってました。なので、子供には祭りのことは一切言わずに過ごしたわけですが、実は獅子舞もまだ出る時間ではなかったらしく、結果的には無駄足だったという。
それでも、このレンズの良さをあらためて知ることができたので良かったと思っています。6月には初めて参加する三井公一氏の「シグブラ フォトウォーク in 岐阜」にコイツ一本でいく無謀な決意をさらに固めてしまいました。
Violator / Depeche Mode
団地のゴミステーションに不法投棄されているブラウン管テレビやら木工用塗料の缶(中身が残っていた)を、町内会費で処分することが決まったので、実家から積載能力の高い2シーターの軽四輪自動車を借りて来て産廃業者まで嫁とドライブに行ったついでに、実家の倉庫から回収してきた1枚。本当は矢野顕子の 『ピアノ・ナイトリィ』 を探していたんだけど、結局見つからなかった。

さておき、デペッシュ・モードの1990年リリースのアルバム 『ヴァイオレーター』 でございます。ニュー・ウェイヴ、エレクトロニカ界隈では名盤中の名盤。今でもそうなのかもしれませんが、デペッシュ・モードって日本での知名度あんまり高くなかったような。このアルバムの発売当時はペット・ショップ・ボーイズにイレイジャー(*)あたりをよく聴いていたなあ。
(*)オリジナルメンバーだったヴィンス・クラークはイレイジャーとして1991年に 『コーラス』 をリリースしている。

トラック7の 「Policy of Truth」 をFMで聴いて好きになったのがきっかけだった(当時はそれしか音楽に触れる機会がなかった)と記憶している。それにしてもディスクのコンディションが良いんだな。買ったのはたしかにアルバム発売からそう何年も経ってなかったはずなのに。
このアルバムでバンドのキャリアは頂点を極めたものの、おれはこのあとに続く2枚のアルバムを追いかけたあと息絶えました(苦笑。なので、おれの中では2000年代まで生き残らなかった音楽のひとつという認識。

久しぶりに見た裏ジャケットの”AAD”表記。スティングやリッキー・リー・ジョーンズは比較的早い時期からデジタル・レコーディングを行っていたけれど、このアルバムは録音も編集もアナログテープレコーダーを使用し、マスタリングはCDなので当然デジタルで行っていますね。今もこういう表記ってあるのかな。
懐かしい、と思っていた彼ら、今でも活動中でした。(動画はちょっと古めのだけど)
30年も前のアルバムってことになるけれど、今でも色褪せない音に感じるのはなぜだろう。もうしばらく聴いてみて飽きなかったら、アナログ・レコードを探してみようかな。
NEWS
あまりこういうことをしない主義なのですが、今回はちょっと思うところがあったので今話題の漫画雑誌を買ってしまいました。

小学館発行のビッグコミック 2019年5月25日号でございます。
5月24日に公開される映画 『空母いぶき』 (原作:かわぐちかいじ)を特集し、映画では内閣総理大臣「垂水慶一郎」(架空の人物)を演じる俳優、佐藤浩市氏が演じた総理大臣の役作りについて自ら言及しているわけですが、その内容を読み取れなかったのか
―”観に行こうかと考えていた映画『空母いぶき』に関心を失った件について。『ビッグコミック』誌のインタビューに、首相役の俳優、佐藤浩市氏がこう述べているのが掲載されていたのを読んでしらけたからです。
「最初は絶対やりたくないと思いました(笑)。いわゆる体制側の立場を演じることに対する抵抗感が、まだ僕らの世代の役者には残ってるんですね」
「彼(首相)はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらったんです。だからトイレのシーンでは個室から出てきます」
……はあ。あえてアレコレ言う気もおきません。次は三田村某さんに続いて菅直人元首相の役でもやるといいですね。どうでもいいや。”―
という批判を展開した人物が現れました。そしてそれを知った作家や美容外科クリニックの医院長が賛同、佐藤浩市氏を糾弾したことがネットニュースなどで拡散される事態に。
■【炎上】映画『空母いぶき』佐藤浩市さんの問題発言、小学館が擁護「作品はフィクションで実在の人物ではない」 - はちま寄稿
おれもこの炎上のようすを遠巻きに眺めながらも少しだけ違和感を憶えていました。―佐藤浩市って体制批判をおおっぴらに言う人だっけ?意外だな・・・会ったことないけど―。音楽関係者に多い気がするけれど、表現者がその創作物とは別の実体を持つことはよくあること。今回の件もそれが露呈したことなのかなと思っていたら、なんだかまた様子が違ってきました。
■炎上した『ビッグコミック』の佐藤浩市『空母いぶき』インタビュー原文を読んだら、完全に原文と文脈を違えて引用した産経記者のやらかしであった - CDBのまんがdeシネマ日記

ネットニュースを読んだときの自分もそうでしたが、インタビューそのものを読まずにいるうちはそれについて具体的に何かを述べることはできないんです。なので、今回は佐藤浩市氏がおれの中では数少ない好きな俳優だったこともあって実際にインタビューを読んでみることにした次第。
まあ、内容はやっぱりというか、佐藤浩市氏は出演する作品に取り組むにあたって役者として当たり前のことをしようとし、演じる役どころに自分なりの形を見出そうとしただけで、ネットニュースで拡散された部分はその肝心な部分を見事にバッサリ切り取って発信者の都合の良いように曲解したものにすぎず、実に佐藤浩市氏は被害者そのものだったわけです。
もう、こんなのはジャーナリズムでもなんでもないや。もし、このまま実際に雑誌のインタビューを読まずに過ごしていたらどうだったろうか。映画俳優に対する評価をただ間違えたまま過ごすだけじゃない、そもそも”誤った情報を鵜呑みにしたことに気づかないまま”でいることになるんだぜ・・・。
滋賀県で起きた悲惨な交通事故に際して、論点のずれた記者の質問に言葉を詰まらせる関係先の代表者の様子を見たくないのと ”憶測でしか物を言わない薄っぺらい内容の情報番組” を嫌って、どの時間帯のテレビ番組も観なくなった。家族団らんのひとときであるバラエティー番組の内容でさえヤラセだったりするんだぜ?、そんなもののために時間を使うことが有意義とは言えない。
―だったらもう世の中の情報はネットニュースを流し見していればじゅうぶんだろう、誤字脱字はひどいし時には不正確な情報もあるけれど―と思っていたときに、これですよ。
というわけで、スマホからネットニュースアプリを消した。よくよく考えてみれば、事故や事件の最新情報なんかを知ったところで何もならないからだ。

ところで、件のビッグコミックをセブンイレブンで買うと、もれなく映画 『空母いぶき』 に出演している本田翼のクリアファイルが付いてきます。炎上したインタビューを抜きにしてこのためだけにこの雑誌を買うのもありかなしかで言うと、ありでしょう。
そして、おれは 『空母いぶき』 の原作漫画を読んだことがありません。
I'm not a Nocturnal
率直に言って夜景撮影・・・というか夜間の撮影そのものが苦手です。なぜなら、夜は暗くて物がよく見えないから―。なので、一眼カメラで夜に撮影なんてほぼしたことがありませんし、自分のそういうところが逆に ”暗いところが苦手” という Foveon センサ搭載カメラと相性が良いのかもしれません。だって、見えないものは撮りようがないじゃんよ(暴論)。
と言いながら 5月14日と15日に、夜の獅子舞祭りの写真をぜひとも撮りに行かねばならなくなったので、仕事上の取引先様から ”夜景にも強いカメラ” をお借りしたので、さっそく慣熟訓練を行った次第。

場所は、仕事帰りに立ち寄った環水公園周辺です。

世界一残念なスタバの写真になってしまったかもしれなくて震える・・・。こういうの綺麗に撮れる人マジ尊敬するわ。シャッター切ったらそれでOKとかできねーの?

逆に変な視点で目の前のセカイを切り取るのだけは得意なつもりだ。これが環水公園のどこにあるか分かった人は褒めて遣わすぞ。

なんだかんだと結局うまくいかなくてモノクロに逃げる―。

むうう。

ところで、なんで富山なのにロッポンギなんやろか?しかも2回も繰り返してる。大事なことだから?
獅子は踊る⑦
そもそもなぜ獅子舞になんて興味を持つようになったんだっけ?と、ふと思い返してみたら、小さい子供ってわりと歯の多い生き物に夢中になったりするもんじゃないですか。サメとか恐竜とか・・・。たしかその延長線上に獅子舞がたまたま舞い降りてきて、それからだったと思う。長男がまだ2歳くらいのときにハンディカムで撮影したビデオが家にあって、ちょうど秋の祭礼の映像を観た次男が、地元では「どべ」と呼ばれる猿田彦に泣かされる様子に爆笑してたのが最初だったはず。そのときにもちゃんと獅子舞はいた。
何事もいったん興味を持ったらできるかぎり上流まで遡って、それから裾野へと水が流れていくように知見を広めるやり方を通すおれとしては、いまだに井波彫刻の工房にたどり着けていないのが歯がゆいが、とりあえず今は子供ウケの良い”浜獅子”と呼ばれる主に射水市(旧:新湊市)で演じられる動きの激しい獅子舞を追いかけている。
とか言いながら、ちょっとこんなものを入手してみました。

タイトルはそのままズバリ、『氷見の獅子舞』―という図録ってやつですかね。

今から7年前に氷見市立博物館で開催されていた特別展で販売されたもの。とりあえずピンポイントで知識になるような資料が欲しくて、たまたまヤフオクで見つけたものを衝動的に落札。1,000円くらいでした(当時の販売価格は500円)。

正直、こんなにきれいなら売らずに持っとけば良かったのにと思わずにはいられないほどのコンディション。なので、次男にはまだ見せていません(ぉ だって、開催期間に配布されていたであろうチラシまで残っているんだもん(笑

富山県はその土地の歴史性から西と東で文化が違うことがままありますが、獅子舞も然り。さすがに富山県じゅうの獅子舞の全部を網羅するつもりはありませんが、主に呉西の獅子舞とほかの地域のとの違いをはっきりとさせておきたいかなと。そういう意味ではこの図録に載っている資料が今の自分の知りたいことにドンピシャで、図書館になんか行って微妙にベクトルのずれた資料を積んでメモ取ったりしたくなかっただけにこれはうれしかった。
最近だと、先日観に行った 『第44回たかまちまつり高岡獅子舞大競演会』 に出演していた立野東町の獅子舞って、いったいどこのエリアにカテゴライズするべきなんだろうかとモヤモヤしてたんだもんね。それがこの図録を見る限りではギリ”氷見獅子”に分類されることが分かりました。その上で YouTube にアップされている動画を見比べるとまた違った味わい方ができるのかな、と。

4月に射水市は朴木口のコンビニで遭遇した獅子舞、よく見ると胴幕(カヤ)が円い枠で等間隔に持ち上がってますよね。これってたしか”砺波獅子”の特徴でもあったはずなのに、ここは射水―。むう、謎だ・・・。この写真を撮ったときにはいっさい感じなかった疑問もこうしてあとからジワジワ効いてくる、そしてそれに対する答えを探す。こういう繰り返しが楽しいんだよね。
獅子は踊る⑥
出勤前の寄り道アゲイン。ちょいとシフト表を読み間違えて早く家を出てしまったついでに、5月14日に獅子舞祭りが行われる射水市は庄西町(六渡寺)周辺をちょっと下見しようかなと思ってクルマを走らせていたらですよ、体中に電気が走るというのはきっとこういうことなんだという場面に出くわしました。

六渡寺は庄川と小矢部川に挟まれた中洲にあるんですが、内川をまたいで吉久地区とを結ぶ 『鹿子裏橋』 という橋の欄干にはこの地域の特性を表す獅子舞が飾られており、これを見た瞬間に ”ここは本気で獅子舞をやってる町だ” と確信した次第。今回は一人で来てしまいましたが、もし次男がこれを見たら狂喜乱舞してただろうなあ・・・(苦笑。

”阿”

”吽”
5月14日は次男が学校から帰ってきて宿題を終わらせたらすぐに海王丸パークへ行ってクルマを停め、万葉線海王丸駅から電車に乗って六渡寺駅まで行くつもり。万葉線って案外遅い時間まで走っていることが分かったのでなかなかに心強いですが、翌日も学校があるので差し支えない時間に帰ろうとすれば、18:50発ので帰らないといけないかなあ。しかも、その時間のはドラえもんトラムだし。でも、六渡寺の獅子舞といえば松明を灯して激しく踊る見ごたえたっぷりなやつなので、もうちょっと長居できたらと思っています。
富山県中央植物園に行ってきた
最近なんだかガソリン減るのが早いなあと思っていたらそりゃそうだ、出勤前の寄り道と休日のフォトウォークにと毎日のように出かけていたら当然ってやつだ。かと言って自重する気はさらさらないのである。人生は短い―。
というわけで、天気も良かったのも手伝って富山県中央植物園に来てしまいました。この日は”富山県民の日”ということで、県が運営する公共施設を無料で利用できる(と言ってもここは500円なんだけどね)日でございます。何年か前にも同じ日に仕事が休みだったので来たことがありましたね。んで、この県民の日というのはいちどは石川県に編入していた富山県(旧:新川県)が、石川県側との事業の方向性の違いから分離した日を記念したもので、136年前のことでございました。
当時、常願寺川や庄川を中心に水害に悩まされていた富山は早期の治水事業着手を急務としていたのに対し、石川県では金沢を中心とした道路整備事業を優先させようとしてたことで対立し、1876年の編入時に無くした”富山”の名称を再び用い、富山県を設立したのです。その後の石川県の沿革は知りませんが、現在もクルマで走りやすい道とは言えないからまあ、そういうことなんでしょうかね(
すっかり前置きが長くなってしまいました。人間の臭いや出す音を嫌って、いつも順路とは逆に進んでいくのがおれのスタイル。

リュウキュウツツジ

ツツジ(曙という品種のようです)

キシツツジ

アマギシャクナゲ

ジャーマンアイリス―そういえばそろそろアヤメや花菖蒲の季節か・・・

マクロレンズを使うからといっていかにもな写真は撮らないつもりでいたのについやっちまった。アブの仲間でマガリケムシヒキというそうです。ハエとかほかの昆虫を餌にしているアブないやつ。

フジ―意外と撮るのが難しい花なんだよね

”ミセス・P.B.トロー”と名付けられた早咲きのクレマチス。厨二病か。

アゲハチョウ
この写真は、傾きの調整のみでトリミングはいっさいしていません。ここまで寄っても逃げられなかったおれの気配の無さの勝利―!

チヨウキンレン

トウワタ

レッド・フレアー・・・ぁあああっ?!

すげー、何かいると思ったらブラックアロワナじゃないか!・・・めっちゃ驚いた(汗

温室の中なので、もちろん野生ではなくここで飼育されているものです。あとなんかナマズみたいなのもいるらしい。

ワニ・・・の置物

マイソルヤハカズラ
やはり天気が良いと歩くのも楽しくなってきますね、来場者があまり多くなくて助かりました。今の時季の富山は魚津で蜃気楼も見られたりするんですけど、海の駅蜃気楼はここ最近ずっと人が多くてね・・・。まあ、いつか行くならはじめしゃちょーの絵でも撮りに行くかな。あと”STAR UOZU”のTシャツ買わんにゃ。
日本のベニスに行ってきた話
『日本のベニス』 との呼び声も高い、射水市は内川へ行ってきました。先に聞いておくけど、空目したよな?絶対したよな?

さて、この内川周辺は北前船の中継地として栄えた町で、おれの地元の富山市の岩瀬地区ともちょっとした縁がありますな。でも、今回ここに訪れた理由はそれではなく、5月15日にこの辺りの放生津という地域で獅子舞祭りが行われるのを知ったからなのです。なので、ちょっと下見でもしとこうかなと思って。

観光客向けの駐車場にクルマを停めて、川沿いへと下りたとたんに遠くに見えるドラえもんトラム。駅も近いので、できれば当日は万葉線に乗って訪れたいけれど終電が早いのでクルマで来るしかなさそう。ここが富山の観光の難しいところ・・・。

さておき、まずは獅子舞が出されるはずの気比住吉神社の場所を確認っと。

おれ調べではたしかここは先日言った 『高岡獅子舞大競演会』 に出演した四十物町の青年団の本拠地のはず。知識のないうちはああいうイベントに行ってまとめて見物するのがベストだけれど、それに飽き足らなくなったらこうしてその地元地域を訪れるのが礼儀のひとつだと思うの。

んで、見物するとすればこの辺りが良いのかな。映画 『人生の約束』 のロケ地にもなった 「番屋カフェ」 を目印にすれば間違いなさそう。昨年もこのお店の前で踊ったという話をどこかで聞いたので・・・。

その 『番屋カフェ』 はまだ開店時間ではないのかそれとも定休日だったのか、ドアには鍵が掛かってました。それにしてもこのロケ地アピールは個人的にはちょっとな・・・。まあ、最近だと富山県内のあちこちが映画のロケに使われていて、その場所へ行くたびにこういうのを見かけるんだけど、景観を逆に損なってる気がしてならないと感じてしまう。

ロケ地ついでに、テレビドラマ 『恋仲』 で、本田翼と福士蒼汰(だったかな)が歩いたという橋をひとつ。この辺りはよく撮影に使われてるらしいのねん。

そして、ここでようやくベニス。誰がなんと言おうがベニスなのである。

そう言いながらも、なぜかしら錆びたものに目を奪われる病(やまい)に罹患したまま永遠に治らない、治りそうもない自分がいる。

これなんかもう、何をする機械なのかよくわからないけれどもどことなくロボットに見えてきて目が離せなくなった。

不意に怒鳴り声が聞こえてきたので、地元の人が怒っているのかと思ったら、何やら漁師の人たちが大勢でなにか作業をしていました。富山弁っていつも怒っているように聞こえるだなんてよく言われるけど、まさにそんな感じのキツい口調だったんでビビリましたね。まあ、そういうおれも子供を叱るときや上司に噛み付くときは相当言葉が汚くなるけどな(苦笑。

市町村合併で名前の消えた”新湊市”がまだ残っていました。
ところで、ここまで書きながらリンクできる動画か何かないかと思って調べてみると、もともとこの地域の獅子舞祭りは5月15日と決まっていたものの、近年は時代の変化なのか第2土曜日・・・つまり今年は5月11日に行われることになったらしいのが分かりました。それが本当だとしたら、さすがに仕事帰りに行くころには終わっていそうだし、せっかく下見しにまで来ちゃったけど行かないでおこうかなあ。まあ、きっと誰かがまた YouTube に上げてくれるだろうから、それの公開日を確認してから考えようっと。
とか言いつつ見つけた昨年撮影された動画、公開日が5月12日になっとる・・・。がーんだな。
つづく
昆虫おじさんの事件簿①
すごく当たり前のことなのに、実際に目にするまでは考えたこともないなんてことがたまにありますが、今回もそうでしたね。次男の保育所の遠足のときに行った富山市のファミリーパークで暇を持て余して樹の洞の写真を撮っていたら、その樹がゴキブリの巣になっていて驚いたことがありました。ゴキブリだって昆虫だ、必ずしも人の家だけに潜んでいるわけではないとあらためて気づいた。
それから数年後―。
久しぶりに行った呉羽丘陵多目的広場で、こんな日くらいはカメラなんかなくてもいいだろと思って、身軽になった状態で次男と遊んでいたときに、つい見つけてしまって慌ててクルマまでカメラを取りに行った。
千載一遇って言葉はこんなときに使うんだろう、ゴキブリだって羽化をする。

最初は蛾か何かと思って近いづいたが、よく見てみると違っていて、でもどこかで目にしたことのある特徴を持っていた。

長い触角に、特有の尾角と呼ばれるお尻の感覚器。おそらくクロゴキブリだろうと思われる。

ひとしきり写真を撮ったあとで次男を呼びつけて見せてみたけど、イマイチ反応が薄くてそのまま公園で出会った知らない子と走って行ってしまった。・・・つまんないなあ、滅多に見られるものではないし、好んで見たいものでもきっとない人が大多数だというのに。
結局、この個体はある程度羽が乾いた状態になったところで、樹の皮の下に潜っていった。
獅子は踊る⑤
獅子舞について知ろうとすればするほど分からないことばかり増えてきて、しかしながらこうした郷土芸能について知見を広げようにも自分が思うような内容を記した資料に、はてさてどうやって出会おうかとちょっとだけ悩んでいます。近所にはそれなりの大型書店があったりもするのですが、まあこういうニッチな分野かつ富山限定のものってそうそう置いてたりするわけもなく、ここは覚悟を決めて休日に図書館に行こうと考えています。
そういえば衝動買いしたブラックホール関連の本、届いたことに安心してまだ一切目を通していないぞっと。まあいいや。
■蔵書検索システム - 富山県立図書館
実は図書館に行こうと思いついて真っ先に頭に浮かんだのが富山市立図書館本館―富山第一銀行などが入居している複合施設”TOYAMAキラリ”内にある―だったので、まず先にオンラインで蔵書検索を試してみたら、まあまあこんなものかなという感じの資料がありそげでした。
が、そういえば実家の近くに”県立”の図書館もあったべな、おれが調べたいのは”富山県”の郷土芸能なわけだから、行くなら県立図書館のほうが適当(いい加減という意味ではない)だっぺと思い、ここでも上記にリンクした蔵書検索システムを利用させてもらったら、タイトルをざっと見た感じでもそこそこかゆいところに手が届きそうな内容が想像される蔵書が多いような感じでした(まさにいい加減な基準)。
なので、駐車場もあるしここはやっぱ県立図書館に行くしかないべと心に決めたのでした。いやあ、図書館に行くのなんて何年ぶりだろう・・・。人間観察魔なので本来の目的を果たすことよりも周囲にいる人の所作が気になって仕方なくなるんで、自分にとっては禁忌の場所としてずっと避けてたけど、今回はその禁を破ってまで知りたい世界がそこにあるのだ。
というタイミングで、5月14日には六渡寺(射水市庄西町)で獅子舞祭りが行われるわけですよ。本命はその翌日の放生津の獅子舞だったりもしたのですが、ふと思い立ってネットで検索してみたら何ということでしょう、他県の獅子舞ファンの方々のブログがふつうにヒットするではありませんか。それも訪れた時期がちょうど1~2年前とわりと新しく写真も豊富でメチャクチャありがたい。
ちなみに、肝心の本家 『六渡寺獅子舞保存会』 の公式サイトは、ジオシティーズのサービス終了と運命をともにしたようです(
■六渡寺の獅子舞 - 仮面の祝祭~神楽・獅子舞、仮面芸能見聞録
■六渡寺の獅子舞 その1 - ゲ ジ デ ジ 通 信
■2018他町春獅子 - ゆそ平平凡凡
さしあたって当日は夕方に次男が学校から帰ってきてから観に行くつもりでいましたが、上記リンク先のブログを読んでいたら、午前中から昼すぎは一人で写真撮りに来て、夕方もう一回来ちゃうという禁断のプランを思いついてしまった・・・!いえね、sd Quattro じゃ夜は撮れないし、うまくいけば取引先からフルサイズミラーレスカメラの最新モデルを借りれるかもなので、夜はそれを使わせてもらうとして、昼の明るいうちは使い慣れた sd Quattro を使おうかなと思ったのです。
ああ、こうして算段つけながら動こうとするときがいちばん楽しい。まるで鉄道写真に興味を持ったばかりのときと同じ感覚かも。でも今度は次男が巻き添え・・・じゃなかった、そもそもアイツの ”好き” におれが巻き込まれたんだった。でもいいじゃないか、大人の行動力というものを見せつけてやるさ。
それにしても、獅子舞大競演会は楽しかったなあ・・・。
獅子は踊る④~第44回たかまちまつり高岡獅子舞大競演会
5月3日に高岡駅前の商店街周辺で開催された 『第44回たかまちまつり高岡獅子舞大競演会』 に行ってきました。次男が獅子舞に興味を示すようになって初めて観覧する本格的なイベントとなったわけですが、一期一会の出会いなども含めてとても楽しめました。というわけで、その様子を来年へ向けての傾向と対策を兼ねて記録していきます。

開催地はふたつとなりの市で駅周辺ということで、今回は電車利用を選択しました。開催時刻の13:00以降は交通規制も敷かれることを鑑みたのと、駐車料金をケチりたかったからです。結果的には切符代と同じくらいか逆にクルマのほうが移動も含めて良かったかもしれません。というのも、交通規制を敷かれたのは万葉線高岡駅―末広町駅間とその周辺のわずかな区画だけだったため、ふつうに高岡駅近くのパーキングにでも停めればいいんじゃね?とあとから思いました。
また、ゴールデンウィークの真っただ中ということもあって、電車内はほぼ満員状態。渋滞や混雑を避けるつもりがまさにそのど真ん中に突っ込んじゃったのはある意味失敗でしたねー。次回はまちがいなくクルマで行くことになるでしょう。

さておき、まずはスタート地点の富山駅北口です。学生時代にはよく利用し、近年では長男が高校に通っていたときに毎週月曜日に通りがかっていた場所。それが今やこんな感じに。正直なところ”北口の駅舎がない”というのを知って軽くショックを受けていたので、実は見るのが怖かったんです。

というのも、南口(今でもこの言い方が心の底から馴染まない)との連絡通路がズドンと開通しちゃったからです。ここもまた仮設状態なので今後もまた変化していくでしょうけれど、いつまでもいつまでも駅が工事中な気がしてならないのはたぶんどこの町もいっしょだろうなあ。それにしても、どんどん知らない町になっていくようでやっぱり怖い。

高架化の完了したあいの風とやま鉄道線富山駅―高岡へと向かう1番ホームから見た、高山線の2番ホーム。ここは”西ホーム”の名称を復活してほしかったかな。←これ、富山県民でもごく一部しか分からないと思う(笑。

1番ホームの向かい側には魚津・黒部方面の3番ホーム。このあと、11:00発の観光列車 「一万三千尺物語」 が入選してきましたが、特に興味なかったので撮りませんでした。まあ、あんだけ内装いじるくらいなら車体ごと新造しちゃってくれたほうがよかったのにな・・・。ああ、貴重な413系AM01編成(クハ412-1+モハ412-1+クモハ413-1)が、あんな色にされて・・・。

なんてことを考えながらも、高岡にとうちゃーく。最近何かと話題の 『万葉集』 を編纂した大友の家持っつあんがお出迎え。

そして、駅に着いたタイミングで、ちょうど万葉線のドラえもんトラムが入線してきました。右側の柵を越えた先の地下道は軽トラ専用道路です(嘘。
■高岡駅地下道に軽トラ進入 88歳男性「駐車場かと」 - 北國新聞
この車両が越ノ潟まで折り返してまた高岡駅まで戻ってきたときに、うまく時間が合えば乗ってみようと考えていたりもしましたが、獅子舞が思いのほか面白かったので結局乗らずじまい。ていうかこのタイミングで写真まで撮っちゃったもんだからそれだけでもう満足してしまったとも言う。

第1会場は高岡駅向かいの商業施設 『ウイングウイング高岡』 正面入り口前、ミストが噴出するドラえもんの散歩道周辺となります。イベント中はさすがにミストは封印するよね。あと、近くのラーメン屋が大行列になっていました。みんな「富山ブラック」が好きなのね~。おれも好きだけど、看板の大きな店のブラックラーメンは信用しないことにしているので絶対行かねぇ~。

せっかちな性格のため11時過ぎに会場入りしたときにはまだ観覧用のシートに人はまばらだったけれど、始まるころには人だかりができていて身動きが取れないくらいになっていたので、早めに来たのは正解でしたが、初めに想定していた ”3ヶ所ある会場を行き来しながらの観覧” は絶対無理ですね。良いポジションを押さえるなら早めに来るに越したことはないぞ、と。
小腹が空いたので子供と2人でたこ焼きを食べながら待っていると、となりに座ったおじいちゃんに話しかけられ、今回出演する保存会の演技について教えてもらうことができました。あと、おれが持っているカメラに食いついてきた同年代くらいの人にはSIGMAのカメラはどうかと訊かれたけれど、シャッターボタン押したら写真撮れますよくらいのことしか言えなかった。今回おれが気にしていたのは手持ちのレンズの画角の選択が吉と出るか凶と出るかだけだったべ。
何はともあれ、いよいよ始まります―。

最初の演技は、高岡市は立野東町青年団から。おお、ふつうに”百足獅子”やないけ。この獅子舞のスタイルも富山県の東西で大きな違いがあります。とくにこの呉西では氷見獅子・砺波獅子・射水獅子などに見られる型にならい、胴幕の中に5~6人が入る”百足獅子”が一般的です。

目録の向上も、意味が分かるようになればけっこう楽しめるパートになり得ます。子供が好きになったことから始めた獅子舞行脚ですが、今ではおれもまあまあその道に足を突っ込んできちゃってますねえ。

この”獅子はやし”のそれぞれの名称・役割もまだすべてを理解できていません。これらを自分の力で調べたりして知見を広げるのもまた楽しい時間なんですよね。なので、まだまだ知識不足の今は”獅子はやし”の踊りについて何も語れません。






ところで、今この瞬間にミストが噴き出したら、みんなどんな顔するのか見たくなったぞ(笑。

とある場所では有名な 「段ボール獅子舞」。小さいやつの完成品は2,000円(税込)で、自分で作るやつは1,700円。持って帰ることを考えて完成品を選んだわけですが、こうしてパカパカして遊んでいるとけっこうな頻度で周囲の人が驚きます。あと、司会の芸人さんからもいじられたしね。そのわりにあんまり売れてなかった気が。通販で買うと2,160円(税込)+送料になるから絶対ここで買うべきだと思うんだけどなあ。
ちなみに、おばあちゃんからもらった「こどもの日」用のお小遣いで、次男に自分で買わせました。

やべ、見つかった。もう、あんまり写真を撮らせてもらえなくなっちゃった。

次の演技は、旧新湊市の法土寺町獅子舞保存会です。・・・ムムムッ、なぜかこんなところにガスバーナーが。その答えはのちほど分かりました。が、けっきょく上手く撮れなかったのでネタばらしすると、この地域の獅子舞踊りは一昼夜かけて行われることもあって、なんと松明を振り回しながら踊るのだそうです。YouTubeでも観たことがあるんですけど、けっこう迫力あったんだよねえ・・・。それを間近で観られると思ったら、座った場所がよすぎたのか補助役の青年団の人たちに視界を遮られることが多くて、思ったようなタイミングで撮れなかったんですよねー。これは来年また観に来るときには気をつけなければ。








個人的にはこの 『法土寺町』 の踊りが気に入ったかな。獅子はやしの衣装が派手で写真映りも良いしね(笑。あと、『立野東町』のときもそうでしたが、胴幕を高く掲げるのも呉西の獅子舞の特徴のひとつだそうで。

和田保育園の園児たちによる「こども獅子舞」。

そして、四十物(あいもの)町獅子方若連中(新湊)の演技。ここもまた火を使います(チャッカマンが置いてありました)。




すぐに飽きるかと思ったら、同じ場所に3時間以上も座り続けている。そうそう、この日の気温は25℃近くにもなったので、水分補給だけは本当に気を配りました。ただ、写真をよく見てもらうと分かると思いますが、演技中のほとんどの時間は日陰になっていたのでそれほど辛くはなかったです。





演技も終盤に差し掛かり、松明が灯されました。見てよこの迫力―!

ウオオーッ!!!

アッーーー!!!

四十物町のあとは三味線の演奏や創作踊りっぽかったので、第1会場を離脱。歩行者天国になっている末広町周辺を歩きました。すると、元号が変わったことにちなんでペイントされた万葉線の車両が展示されていたではありませんか。新聞とかでこの車両を見たとき、『令和』 のところはシール貼ってあるのかと思ってたけど、ちゃんと塗ってあった(笑。この日は休憩所も兼ねていたみたいです。うーん、ここで一休みして2回目の演技が始まるまで待てばよかったかな。

第3会場まで来てしまいました。この会場は閉店の決まった大和デパート高岡店前の@(アット)パークというスペース。ここの風景も数年後にはまた変わっているんだろうなあ・・・。

ちょうど先ほどみた四十物町が準備をしているところに遭遇。一回観ているので今回はサラッと眺めることに。

幼子の視線の先には・・・。

段ボール獅子舞!(笑 いいだろー、ほしいだろー

通りでみかけた変わった獅子の像。これ、いつもここにあるのかな?

藤子不二雄が少年時代に通ったという本屋。ここで手塚治虫の漫画本を買っていたんだとか。残念ながらこのお店、5月26日に閉店することが決まりました(もうすぐじゃねーか)。

帰りの電車も 『令和』 で。やっぱり混んでいたので車内の写真を撮るのはやめました。いやあ、今回は初めての獅子舞大競演会だったのでどんなレンズが必要か迷って結局 24-35mm F2 (広角レンズが要るのは分かってた)のほか、50-100mm F1.8 も持って来ちゃってたんですよね。んで、時には100mm 相当が必要になる場面もあったので、総じて24-105mm F4 があれば一本で済んだかもなんですよ。しかも、ほとんどの場合F値は4で通しましたからね・・・。これは来年のために一本用意しとくかと思ったりもしました。

乗りなれない満員電車で疲れたので、富山駅のホームでひとやすみ。新しい相棒も手に入れたし今日は楽しかったね(相変わらず写真を撮らせてくれない)。次の年ばかりじゃなく、今年はできるだけ獅子舞関連の行事に合わせて休みを取るつもりだから、ふたりであちこち回ろうぜ。
最後に、さっそくこの日の様子を撮影した動画を見つけたのでリンクしておきます。撮影時間はおれたちが帰ったあとの2回目の演技のもので、座っていた場所だポッカリ空いてます。てことは、途中で移動して戻ってきても座れたってことかな。べつに詰めてもよかったのにみんななんて律儀なんだろう。これなら後ろの人にどうぞってひとこと言っておけばよかったなあ。
現場からは以上です。
ON THE BEACH
”渚にて” だなんて少し洒落たタイトルでも付けようかとキーボードを叩いていたら、”BITCH” って盛大に誤字りそうになったのは内緒だぜ?―鉄は熱いうちに打てとはよく言ったもので、記事中の写真は平成最後の仕事休みの日に撮ったものです。ゴールデンウィークに入ってからなんだかんだと忙しくてブログ書くのをすっかり忘れていました。

この日、10連休中の暇を持て余した次男を連れて、近所の海に行ってきました。まあまあ汚いですよね、砂浜が。

それでも海水浴シーズンに入る前にはボランティア活動で浜清掃をやることになるでしょうけれど、おれはいつもタイミングが合わずに参加できずじまい。

そんな砂浜に打ち上げられた木なんかを拾ってはおもちゃ代わりにする次男。―こうして帰りのクルマの中には棒きればかりが増えていくのだ。

こうした日々の出来事を写真に収めては作品に仕立てたりもしないことに何の意味があるのだろう、とときどき考える。でもいいや、おれが見たままの視点がずっと残ることが生きた証にもなる。デジタル終活なんてするもんか。いつか誰かが見つけてくれればそれでいいんだ。50年後でも、100年後にでも―。

落ちていた梅干しの種を砂の山に乗せて ”ママのおっぱい!” とゲラゲラ笑う次男。そうだね、おれたちがいちばん好きなものだもんね。

最近じゃ公園に砂場があるのを見かけなくなった。そのせいか、海水浴シーズンでなくとも砂浜に子供を連れて来ると、妙にテンションがあがる。

こうした日々の出来事を写・・・あ、さっき書いたか。

このカエルみたいな ”浮き” ちょっと持って帰りたくなったけど我慢した。戦利品は棒きれだけでじゅうぶんだもんな。

午前中を海で過ごして、お昼前から長男の通勤慣熟訓練に随伴したわけだが、そのあともまだ体力を持て余していた次男を連れて、運転免許センターとなりの交通安全博物館で放電してきました。ちょうど自転車に乗れるようになったばかりだし、シミュレーターで交通安全について学ぶのもアリだな。
昭和から平成の時代に富山市内を走っていた古いバスの映像が使われていたのには笑った。ある意味あれはあれで貴重な映像だったかも。気がついたら時代はいつの間にか変わっていく。けれど、変わらないままのものがあってもいい。それだけは静かに選択したいと思っている。