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彼岸花


秋ごろに咲くこの赤い花におれはずっと興味がなかった。好きな人は毎年この時季にこの花の写真を撮るのは知っていたが、自分もそれに倣おうだとは考えてもいなかった。

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秋分の日を境に前後3日を合わせた各7日間を彼岸というのだそうだが、古来の人々が西に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いはせるこの時季に今の人は祖先の供養を行うらしい。―らしい、というのは我が家は(実家を含む)こういった日本の伝統行事のようなものをことごとくスルーしてきた家系(豚骨ラーメンではない)なので、おのずと季節の花にも疎いまま体だけが大きくなってしまった。


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SNS というのは便利なもので、同じ県内に住む SIGMA ユーザーが素晴らしい手本を見せてくれた。彼岸花とも呼ばれるこの奇妙な赤い花とキアゲハを撮った一枚を真似てみたくて、おれは彼が訪れたであろう場所へクルマを走らせてきたのだ。―毎年この時季になると地元の新聞で紹介される場所だというのは地名からすぐに分かった。余談だが、富山県の SIGMA ユーザーは決して直接交わることはない。それだけがルール・・・ではなく、たんに行動エリアと時間帯が違うだけなんだけどな。


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ミンミンゼミも永眠したくなる季節―


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花に毒があるからなのか、昆虫もなかなか寄り付かない感じがした。


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平日だったので人に会わずに済むかなと思ったが、2人の人間とすれ違った。一人はおれがシャッターを切るまで道を横切る足を止めてくれ、もう一人はキアゲハを見つけたことを教えてくれた。


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そういえば、曼殊沙華って感じで書いたら沙羅曼蛇っぽくね?




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呉羽丘陵多目的広場へ行ってきた


気に入った撮影地を見つけると、覚えたての男子中学生のようにリピートしてしry・・・というわけで、昆虫撮影と鉄道撮影ができるステキスポット、呉羽丘陵多目的広場アゲイン。先月あれほど燃え狂っていた万葉線は飽きたわけではなく、来週ちょっとした計画をしていたので我慢しているだけです(ぉ

万葉線を撮りに行ってきた話③

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広場に到着して歩き始めてすぐに西富山駅方面ら踏切の警告音が聞こえてきたので慌てて撮った 「ワイドビューひだ」。先頭車両はJR東海のキハ85系のキロ85-4。いわゆるパノラマ形グリーン車ってやつです。この車両も2年後にはハイブリッド車両のHC85系に置き換えられる計画だそうで、そうなるとまたここで見る景色も変わっちゃうんだなあ、なんて。


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次発のキハ120-350。この車両も先日来たときに見たキハ120-331と同じように改修された様子。単機かと思ってレリーズボタンを押すタイミングを間違えたので、上のワイドビューひだ同様にトリミングをしています。

そういえば、いつかこの高山本線を走る車両もこういう記録写真ではなく、ちゃんと風景に絡めて撮りたいと思っていたんだっけ。でもこの路線ってば台風被害を受けやすくてここ数年は途中区間の運休も多くて、なかなか計画できないのが正直なトコロ。


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さておき、唐突に始まる昆虫撮影の一発目は 「ナガコガネグモ」。 雌ですね。もう、ぞっとするぐらいに大きいなあ。あ、苦手な人は無理しなくても良いです。おれも得意じゃないけど、こうして存在しているものから目を逸らしてばかりいたら、大きめで脚の長い蜘蛛はみんな 「ジョロウグモ」 だと思い込んだままになっちゃうんだぜ?


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風が強い日だったけれど、土手糸いぼを撮りたくてだいぶ粘りました。ちゃんと糸が出ているところも確認できて感無量。さすがに触ったり食べたりはできないけれど、こうしてじっくりと観察してみると、蜘蛛って案外面白いと思いました。


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雄弁なコスモスの花弁。


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コスモスに留まるアブを撮ろうとしたら、ミツバチが飛んで来て邪魔をされて撮れなかった図。まさに虻蜂撮らず。


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んで、気を取り直して別の場所でアブを見つけたのでとりあえず撮ってみたら、


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んんん?なんか、複眼の模様が面白いぞ、コイツ。


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あとで調べてみたところコイツはアブではなく、ハエの仲間で 「ツマグロキンバエ」 だということが分かりました。もともと花に集まる
種類だそうで、こうして観察する機会でもなければ一生知ることもなかったぞ。ていうかこちとら老眼で肉眼ではほぼぼやけて見えているからなあ、マクロレンズって本当に便利。


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撮りたかったミツバチ・・・いや、この脚の細さはもしかしてナミハナアブかも。結局、虻と蜂の区別も付かねえって話だよ。


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イチモンジセセリ。蛾のようですが、れっきとした蝶の仲間であり・・・ていうか、蝶そのものが蛾の仲間だという事実が面白くてたまらない。こんな年齢になっても博物的知識を得られるって最高。逆に言えば昆虫学者で九州大学総合研究博物館准教授の丸山宗利氏や、 『手すりの虫観察ガイド』 の著者であるとよさきかんじ氏と同年代であることを鑑みると、どうやっても周回遅れなわけである。ただ、”自分には知らないことがまだまだたくさんある” と気付くことがどんなに年齢を重ねていても大事なことだと思う。武士道とは死ぬことと見つけたり。


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~からのウラギンスジヒョウモン。・・・漢字で書いたら裏筋なんだけど、なんかゾクゾクするよね(


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別個体ですが、翅が欠けちゃってますね・・・。なんだか季節の終わりすら感じさせる切なさ。


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今回は、運よくキアゲハにも出逢えました。


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ただ、なまじ風の強い日なだけにピント合わせが難しいのなんのって(使用機材は SIGMA sd Quattro / 70mm F2.8 DG Macro Art )。


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まるでロデオに興じているかのようなキアゲハ。・・・正直言ってなんでファインダー覗いて構えたとたんに風が吹くんだ?ってあるある話。


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駐車場へと戻る途中、いつものように 「手すり観察」 をしながら歩いていると、なんとコクワガタの雌を発見!ただし、後翅がはみ出ていてだいぶヨレヨレな感じ・・・。これもまた夏の終わりの知らせか。


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と、思いを巡らせながら眺めていた瞬間、ポトリと地面に落ちました。慌てて拾い上げると、脚は折りたたまれてまるで祈っているかのようで、ああ、まさかコクワガタの最期を看取ることになるとは・・・。


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ところがどっこい、一旦クルマに戻りかけて気になってまた見に来ると、いちおうまだ生きていてくれました。手すりにまた乗せてやり、落ちないか見守っているとまだなんとか踏ん張れている様子。いつか、もしも天国で会ったなら君はここで出逢ったおれの名前を覚えているだろうか。


Macro Cosmos


一ヶ月ぶりに呉羽丘陵多目的広場へ来てみました。連日の気温がヒトの体温を超える日が続く中、ふだんよりも10℃も気温が低いこの日なら、きっとアゲハチョウも大人しく留まっていると思って。

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まあ、そうは言っても相手は自然の生き物なので、簡単に思い通りにはいかないよね。モンキアゲハが一頭ふらっと地面に降りた方と思うとすぐに飛び去っていき、そのあとは何度いつもの水飲み場を覗いても何も見つけることができませんでした。


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この広場を気に入っているのは、何も昆虫の生態観察が気軽にできる(ヒトが少ないので気兼ねが要らない)からだけではなく、こうしてコスモスの写真をじっくりと撮ることができるからです。これがどこかの道の傍ならクルマの往来が気になるし、ただひたすらひとりぼっちで好きなように撮るために遠出をするのも億劫だし、ああ地元って幸せ。


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ピンク色のコスモスの花弁にピントを合わせていたら、何やら虻のような羽虫が写っていました。これは意図的に撮ったのではなく、本当に偶然撮ってしまったものです。おかげでついにここでも昆虫撮影スイッチが入ってしまうことに(苦笑。


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しかし、まずは冷静にもうしばらくすると高山本線西富山駅から富山駅方面へと向かってくるディーゼルカーが来るので、それを撮ってからということにしよう。フフフ、今日のおれはいつになくクールだぜ。なんたって外気温が26℃だからな。おかげで偏頭痛がひどいぞコンチクショー!


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というわけで、キハ120-331 でございます。ちょうど半年前に後藤総合車両所本所(鳥取県米子市)へと牽引されていき、そこでピカピカにキレイにされて戻ってきたようです。たしかにネット上で見かけるよりもキレイでした笑。柵越しにコスモスと絡めて撮りたかったので、うまくいって良かったです。


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さすがに一時間後の「ワイドビューひだ」までは待てなかったので、昆虫撮影を再開します。・・・なんだこれ、鳥?ハチドリって昆虫の名前だったっけ?いやでもこれ絶対蛾だし!

あとで調べてみたところ、オオスカシバの仲間だということが分かりました。そのままストレートにオオスカシバとは言わないのは、翅が透明ではなかったからです。いやでもどうだろう、昆虫の世界って分類できないのも当然ってものだからね。ただこうして難しい一瞬の出来事を写真に撮れたことだけは喜んでおこう。


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蜂の仲間でしょうか、こうしてマクロレンズで撮ってあとから見てみると、肢にびっしりと生えた毛に花粉が付いているのが確認でき、花から花へと飛んでは受粉の手伝いをしているのがよく分かります。

追記:どうやら「ヒメハラナガツチバチ」の雌(たぶん)のようです。ツチバチか、カッコいいなあ・・・。


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カメムシ―


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柵越しのツマグロヒョウモン。


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帰り際に 「手すり観察」 をしていてテントウムシを見つけた!と思ったら、アカスジキンカメムシの幼虫でした。なにこれやばいくらいにキレイ←変態。雨さえ降って来なかったら何時間でも(ファインダー越しに)眺めていられるわ。註:老眼なので肉眼ではむり


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雨で肩が濡れるのも忘れてじっくり撮ってしまった・・・。


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もう夏も終わりなんだよね、寂しい気もするけれどこれからの季節は昆虫撮影にはちょうどいいので楽しみになってきました。



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何もマクロレンズを持っているからといって、昆虫ばっかり撮ることもないじゃないかと思わなくもないですが、果たしたい目的が見つかればこそ道具は生きるというもの。

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というわけで、いつもの場所で撮りたかったものを撮ることができました。とかく動きものには向かないとされる SIGMA の sd Quattro ですが、ならば羽根を休めるまでひたすら待てば済むこと。ヤブ蚊やスズメバチの羽音とアブラゼミの鳴声に囲まれながら待ちました。

悲願の 「カラスアゲハ(Papilio bianor)」 の撮影に成功したんだぞ、と。


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とにかく警戒心が強く、こちらが少しでも動こうものなら遠ざかっていってしまう。しかし一定の周遊パターンがあり、おれのすぐそばまで来ることもあるので、我慢強くじっと待つことにしました。肩に留まる蝉なんか気にしない。そのときおれは森と一体となった―

ちなみに半そでだったんですけど、一ヶ所も蚊に喰われないってことはよっぽどおれの血って不味いのかなあと思っていたら、もともとA型の血液は蚊の好みではないらしく、今回のように動かずに汗もかかない(日陰なので日向よりは全然快適)ような場面だと蚊も寄って来ないそうです。

ああ、180mm マクロ欲しいなあ。


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最後のおまけはジョロウグモのオスです。生きとし生けるものすべてが愛おしく感じるようになったのは、マクロレンズを使うようになってからでした。



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Insecta 2


どうも、蝉の抜け殻写真家のむっちーです。

子供にとって、生きた生き物(日本語おかしい)も興味の関心ではありますが、蝉の抜け殻もまたとても人気がありますよね。今日もプール教室に通う次男を迎えに行ったときにも、その辺に生えてた木からひとつ抜け殻を見つけたのか、大事そうに手に持ったままおれを待っていました。

家に帰るなり YouTube で蝉の抜け殻を煎って食べる動画を観ようとしていたのを全力で止めましたが、中国では蝉の抜け殻って漢方薬にもなるんですってね。知らんけど。

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さておき、永い眠りから覚めて外に出たときに付いたであろう土が手に付着したままというのが泣かせる。


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飴色の宝石とでもいうべきか、独特の雰囲気がありますよね。特にアブラゼミのは。


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散策を始めてすぐに目に入ったのはカブトムシの亡骸。昼間に見かけるのはたいていこういう姿のもので、ピンピンしたやつにはここ何年も出会ったことがない。きっともっと森の深くに入ればいいんだろうけど。


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キャッキャウフフしながら飛んでいたシオカラトンボも、おもむろに卵を産み付け始める季節。


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一仕事終えた雄。


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コミスジ。このミスジチョウ類もまた奥が深く、羽の白色班の模様や形で判別ができるそうです。


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アリかナシかで言えば、アリ寄りの蟻。何か獲物でもいるのかなと眺めていましたが、そうでもなさそうでした。こうして、陽の光を浴びつつ、森の中へ入って小さな生き物に目をやりながら思索にふけることで、ちょっと不調気味な体が元に戻れば良いなと思っています(今日見かけたほとんどは抜け殻と死骸だったけどな)。




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