Violator / Depeche Mode
団地のゴミステーションに不法投棄されているブラウン管テレビやら木工用塗料の缶(中身が残っていた)を、町内会費で処分することが決まったので、実家から積載能力の高い2シーターの軽四輪自動車を借りて来て産廃業者まで嫁とドライブに行ったついでに、実家の倉庫から回収してきた1枚。本当は矢野顕子の 『ピアノ・ナイトリィ』 を探していたんだけど、結局見つからなかった。

さておき、デペッシュ・モードの1990年リリースのアルバム 『ヴァイオレーター』 でございます。ニュー・ウェイヴ、エレクトロニカ界隈では名盤中の名盤。今でもそうなのかもしれませんが、デペッシュ・モードって日本での知名度あんまり高くなかったような。このアルバムの発売当時はペット・ショップ・ボーイズにイレイジャー(*)あたりをよく聴いていたなあ。
(*)オリジナルメンバーだったヴィンス・クラークはイレイジャーとして1991年に 『コーラス』 をリリースしている。

トラック7の 「Policy of Truth」 をFMで聴いて好きになったのがきっかけだった(当時はそれしか音楽に触れる機会がなかった)と記憶している。それにしてもディスクのコンディションが良いんだな。買ったのはたしかにアルバム発売からそう何年も経ってなかったはずなのに。
このアルバムでバンドのキャリアは頂点を極めたものの、おれはこのあとに続く2枚のアルバムを追いかけたあと息絶えました(苦笑。なので、おれの中では2000年代まで生き残らなかった音楽のひとつという認識。

久しぶりに見た裏ジャケットの”AAD”表記。スティングやリッキー・リー・ジョーンズは比較的早い時期からデジタル・レコーディングを行っていたけれど、このアルバムは録音も編集もアナログテープレコーダーを使用し、マスタリングはCDなので当然デジタルで行っていますね。今もこういう表記ってあるのかな。
懐かしい、と思っていた彼ら、今でも活動中でした。(動画はちょっと古めのだけど)
30年も前のアルバムってことになるけれど、今でも色褪せない音に感じるのはなぜだろう。もうしばらく聴いてみて飽きなかったら、アナログ・レコードを探してみようかな。
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T.O.C
買うのを思い出すのを忘れていたCD買いました。

2012年8月発売の高橋幸宏トリビュートアルバム、『 RED DIAMOND ~ Tribute to Yukihiro Takahashi 』 (初回版紙ジャケ仕様)でございます。発売から7年近く経っているので、当然ながら中古で入手することになりました。

お目当ては3曲目の 「Forever Bursting Into Flame 」 (オリジナルは”BROADCAST FROM HEAVEN”収録)、まさかのトッド・ラングレンがカバーしてます(!)。オリジナルの良さのひとつである”溜め”がないのがちょっと肩透かしなアレンジでしたが、まあこれもこれで好きかな。
それと、8曲目の 「 Now And Then …… 」(オリジナルアルバムにそもそも収録されてた曲だったかな)。盟友、スティーブ・ジャンセンがまるで本人が乗り移ったかのように歌い上げ、本人ですら自分かと思ったほどの憑依具合が最高な曲。スティーブって本当に幸宏さんが好きなんだなあって分かります(笑。
とまあ、そんな感じの曲を聴きたいというだけでわざわざCDを買ったわけですが、実はこのトリビュート・アルバムが発売してすぐに iTunes で上記の曲をダウンロード購入してたりしました。
それをなぜまたCDで?という話をすると、結局は不可逆圧縮音源よりもオリジナルのほうが音が良い、なんならアナログ・レコードがあればむしろそっちが欲しいと思うようになったのと、iTunes上の何らかのトラブルで、見かけ上はローカルに保存されているように見えても、なぜかHDDのフォルダから消えていたために再ダウンロードをしないといけなかったり(すぐに気づくわけじゃないからとてもめんどくさい)、このアルバムとは無関係な話になりますが、Apple側でコピーコントロールされている音源がいくつか存在していて、Apple製品内でないと再生できない曲があったりとか(たとえば The Rolling Stones の Voodoo Rounge とか)、デジタル・データだから手軽にSDカードに放り込んでカーステレオで聴けるじゃんと思っていたらなかなかどうして多かれ少なかれ制約もあることを感じることがあったからです。
また、サカナクションの 「 新・宝島 」 の曲タイトルにいたってはカーステ上で盛大に文字化けをするからと、PC上でタグを編集しても直らない(Walkman から Bluetooth で飛ばすのは大丈夫だった)とか、完璧を求めようとしてもなかなかスッといかないこともあり、こりゃもういちいちめんどくさいから買うならやっぱCDでええわ!となったわけです。
余談ですが、量販店で今も売っているようなステレオセットってCDのローディングも、SD/USBからの読み込みも遅いんですよ。ここ最近買い集めることに奔走していた90年代のハイコンポの方がよっぽどカッコイイし、マジで。そしてローディングも速い。再生ボタンを押すと音が出る、マジで。ちょっと 感動。なくらいに快適に音楽に触れることができました。現在は光学メディアは保管期間やドライブの故障なんかが忌避される理由に数えられますが、おれからすればユーザー目線でUIを構築できずに、目に触れる必要のない領域管理用のフォルダまで表示してしまうデジタルオーディオ機器のほうがごめんだわ、と思うのです。
音楽がいっぱい詰まった媒体を再生機にかけて少ない操作回数で聴けるものって、よくよく考えたらSD/USBじゃなくて、結局はCDやアナログ・レコードなんですよね・・・。トレイやターンテーブルのベルトの経年劣化やモーターの寿命もあるかもしれない。でも、それらがまだ大丈夫なうちは不便なデジタルオーディオ機器にお金をかけるよりも、オリジナルにお金をかけたほうがよっぽど幸せになれると感じました。
こういうのって、”Theory of Constraints”―制約条件の理論って言うんだっけ。はじめは取り扱いがめんどうだからとデジタル・コンテンツに投資していたけれど、めんどうだった部分を快適にすれば幸福度―生産能力が上がるっていう・・・。ちょっと違うか(汗
たんに ”Table of Contents” と掛けてみたかっただけというね。
CATCH THE FALL / THE DOLPHIN BROTHERS
原典主義ここに極まれり、ということで以前から持っていた元JAPANのドラマー、スティーブ・ジャンセンとキーボーディストのリチャード・バルビエリのユニット、『THE DOLPHIN BROTHERS』 のアナログ盤を購入してみました。リイシューではなく当時モノ。1987年といえば TM NETWORK が ”GET WILD” でシングル初のオリコン10位入りを果たした年でもあります。もっと言うと吉幾三が ”雪國” をヒットさせてた年とでも言いましょうか。ちなみにおれは小学校高学年でした(遠い目。
■1987年(昭和62年)ヒット曲ランキング/年代流行
そうだよなー、B'zの松本孝弘がまだTM NETWORKのバックでギター弾いてたんだもんなー(B'zのデビューは1988年)。BOØWYの解散は衝撃的だったのを思い出す・・・。

このアルバムというかユニットを知ったのはリリースよりもずっと後で、1990年代の初めごろにFMラジオで聴いてた 『プレミア3』 という番組内でパーソナリティの坂本龍一が彼らのアルバムに収録されている ”SECOND SIGHT” を紹介していたのがきっかけだった。教授本人としては 『Heartbeat』 をリリースしたころだったかな。CDをいつどこで買ったのかはもう憶えていない。それくらいずっと長い間手元にあった。

それをわざわざアナログ盤を探してまで買ったのは、やはりCDも圧縮音源であることには変わらないことをあらためて認識したことが大きいのと、ダウンロード購入してもサービスそのものが終わったら聴けなくなるかもしれない、ストリーミングなんてもってのほかだという考えからでした。さすがに今CDで所有している音源すべてをレコードで買い直すつもりはないけれど、アナログ盤が存在するのならお小遣いの余裕のあるときに1枚ずつでも手に入れておこうかなあ、と。

というわけで、80年代独特の青臭さも30年経てば渋味に変わるのを実感しながら聴いています。それにしても、アナログプレーヤーを手放さなくて本当に良かったと思う。
RAIN TREE CROW
英国出身のバンド ”JAPAN” が約8年の活動に終止符を打ってから7年―。”RAIN TREE CROW” となって再結成!・・・とまでは良かったものの、フロントマンであるデヴィッド・シルヴィアンとバンドメンバーとの確執からこのときだけの活動に終わったという経緯はとある界隈では有名な話で、そののちにフロントマン抜きで他のメンバー同士で別のユニットを組んだりとか、全員は揃わないけれども再び歩み寄ったりと、ロックバンドならどこにでもあるような話の中で、メンバーの中でも特に異彩を放っていたベーシスト、ミック・カーンが2011年に癌で鬼籍に入ってしまったことで文字通りに伝説のバンドとなってしまいました。

というわけで、リリース当時(28年前!)に発売日ゲットまでしていたものの、そのままどこかへやってしまい(または酔っぱらった勢いで人に押し付けたか)、2003年にリマスター盤という名のEU盤(しかもCCCD)で買い直してから年に数回は必ず聴いてきたそのアルバムを、ふと思い立ってヤフオクで落札してみました。
おれは楽器が弾けないので即興演奏といわれてもポカーン( ゚д゚)となるんですが、このアルバムを聴いた当時はこれまで感じてきた音楽というものの概念が変わったと思ったものです。

そうそう、このジャケ写なのよ!(リマスター盤はデジパック仕様でモノクロプリント)・・・藤原新也の 『アメリカン ルーレット』 の写真を使ったこのアルバムジャケットがすごく好きで。

好き過ぎてその 『アメリカン ルーレット』 も買ったんだよね。

このエントリを書くにあたって少し調べていたら、リマスター盤も2種類あって、おれが買った3年後にはコピーコントロールのないのもリリースされていた模様。さらにさらに、今年の4月にはなんとアナログレコード盤が再発とな。若いころはボーナストラックが付いている方がお得!と思っていたものなんですが、やっぱり発売当時の曲編成のものが当時の感覚を体感できると再認識したので、アナログレコード盤も欲しくなってしまっている今日このごろです。
追記―2008年には紙ジャケット仕様で再発、2013年にはSHM-CDで再発されているらしいです。
あいみょんのマリーゴールドという曲がGBC版メダロット2のBGMにそっくりらしいので実機で確認してみたぞ!
嫁ゆずりのドケチでめったに身銭を切らない娘が、表紙に写真が載っているというだけで 『GQ』 の3月号をお小遣いで買うほど菅田将暉が好きらしく(一昨年までは松坂桃李)てうるさいんですが、そんな彼と仲が良いということで無理矢理名前を聞かされた”あいみょん”のヒット曲のメロディが、大昔に発売されたゲームソフトのBGMに似ている、パクリではないかと最近話題になったようなので、週末に娘が帰省するのを待たずに検証してみることにしてみました。
ていうか、そのGQには高橋幸宏のインタビューが載ってるやんけ!そのページだけでもちょうだい・・・って言えなかった。
■あいみょん『マリーゴールド』にパクリ疑惑浮上 「メダロット2」のBGMにそっくり - @niftyニュース
■表紙は菅田将暉!GQ最新号は「音楽生活」を大特集! - GQJAPAN

というわけで、さっそく件のゲームソフトを入手。もちろん中古です。オークションとかは使わずに通勤途中のハードオフで買いました。フツーに売ってて笑った。324円(消費税込)。

そして、こちらは”古いゲーム機はハード・ソフトともに手元に残しておけ”という天啓を得て衝動的に入手したゲームボーイカラーになります。あれからまったく触ってませんでした。

準備はいいかい、では始めるよ・・・。
まずは公式動画から。
ちなみにこの動画を観て、つい先週 iTunes で最新アルバムをダウンロード購入したばかりです。ふだんは90年代の洋楽か60年代のジャズしか聴かない古い頭のおっさんなので、最近の若い奴の音楽なんか聴く気にもならないことも多くなってきましたが、自分の子供から教えてもらったアーティストの曲を聴いて興味を持つなんてことはなかなか感慨深いなあ、と思いつつもそんな若い世代が作ったメロディーがスッと頭に入ってくるトキメキだけはいつまでも忘れたくないぞ、と。
詞の組み立て方とメロディーへの乗せ方が上手いと感じさせてくれるアーティストに久しぶりに出会えたなあと思ってました。
んで、こっちがいわゆる”パクリの元ネタ”と言われているゲーム内のBGM。カービィはただの飾りです。
正直、そのまんま過ぎて感動しました。まあ、だからといってあいみょんのセンスを否定するつもりはありません。むしろ元ネタがもしも本当にこれならよく見つけたなあと思うばかりです。自分が良いと思ったものに素直に影響を受けただけならそれはそれでいいんじゃないかと。いわゆるインスパイアっちゅうやつだったらね。
BGM で思い出したけど、YMOのアルバム 『BGM』 収録曲の”CUE”(作詞:作曲/高橋幸宏、細野晴臣、ピーター・バラカン)だって、Ultravox の”Passionate Reply” にインスパイアされた曲だしな。この曲のレコーディング時に坂本龍一がサボタージュした話がけっこう好き。
せっかくなので、これも実機で検証してみましょう(笑
見事にそのまんまじゃねーかって話ですよね。
現場からは以上です。