KIPON M42 - K MOUNT ADAPTER
マウントアダプターを追加購入しました。

K マウントの PENTAX K-3II で、M42 マウントのオールドレンズやロシアンレンズを使うための
マウントアダプター。数年前まではほぼ KIPON 製しか選択肢がなかったように思いますが、
近年はいろんなブランドのアダプターが発売されていて正直迷いました。
でもまあ、ここは安定の KIPON ということで。

左)が KIPON 製、右)が PENTAX 純正の M42 - K マウントアダプター。
純正品を持っているのに何でまた敢えて社外品を?と思うかもしれませんが、KIPON のこのマウント
アダプターをよーく見ると違いが分かると思います。

約3年前に入手した aus JENA Tessar 2,8/50 のような押しピンタイプのレンズを、純正のアダプターを
介して使おうとするとピンの部分が遊んでしまいます。

これがどういうことになるかというと、このピンと連動した鏡胴側面のスイッチが常にフリー状態の
ままなので、せっかくのレンズなのに、絞りが開放のみという制約が生まれちゃうんですよね。
まあ、このスイッチを指で押さえながらであれば、実絞りで撮影も可能といえば可能なんですが、
指が痛くなるだけです(苦笑
以前はこのことに気づかないまま、絞り開放のまま写真を撮りに行き、物足りない思いをして来ました。

それが、マウント側が狭くなっているこの KIPON 製マウントアダプターを使うことによって、ピンは常に
押されたままになるので、これでようやく実絞りで撮影できるわけです。

ちなみに、旭光学のタクマーレンズだと、切り替えスイッチがあらかじめ付いているので、不便を感じる
ことがありません。AUTOの位置でもK-3II のハイパーマニュアルモードがちゃんとフォローしてくれますし、
MAN(UAL) の位置では当然実絞りで撮れるので、むしろ純正さえあればOK。

KIPON 製のアダプターにはよく分からない治具が付属していましたが、マウントへの装着用のもの
でした。純正はけっこうガバガバで、遊んでんだなーとか思ってたんですけど、KIPONのはギッチギチで
締まりが良すぎてこれまた指が痛くなるので、こういった治具を利用する必要がある、と。
ちなみに外すときにコツがあって、治具を浅めに挿し込んで回さないと外れません。
それに気付くまで時間がかかり、カメラ側のマウントにちょっとだけ傷付けちゃった・・・。

さておき、これでようやくこの東独製のレンズ(ヘリコイド超重い)がちゃんと使えるようになりました。
機会があれば実写レビューもしてみたいと思います。
Poorman's Summicron
”プアマンズ・ズミクロン” と聞いてもピンと来ないほど、フィルムカメラには疎いんですが、
あのライカのレンズに匹敵するほどの描写をすると言われているレンズが、お手頃価格で
入手でき、かつK-3II にポン付けできる Kマウントとくれば入手せざるを得ませんでした。
”ズミクロン” の呼び名が聞き慣れないので調べてみたら、ライカ製の開放F値2.0 のものを
そう呼ぶみたいですね。ちなみに、開放F値2.8 のものはエルマリートと呼ぶそうです。

さて、この RICOH XR RIKENON 50mm F2 というレンズ、元は同じく RICOH の XR500 という
フィルムカメラとのセット品として販売され、単体でも 9,000 円ぐらいだったというもの。
しかも、昭和50年ごろに旭光学(現・PENTAXとでもいうべきか) が制定したKマウントを採用し、
互換性のあるレンズを販売していたというから、今の両社の立場を考えると感慨深いものがあります。

入手したのは作りの良さから人気の高い初期型。金属製の鏡胴でズッシリとした手応えを感じる
ことができます。

話の流れ的に、今では PENTAX(旧旭光学) は RICOH のいちカメラ製品部門でしかないことに
同情して K-3II にこのレンズを付けてみるところですが、50mm のレンズは Carl Zeiss の Planar が
すでにあるので、ここは最近入手したレンズアダプターに付けちゃうぞ、と。
ちょうど KマウントレンズをEマウントカメラで使えるようにするマウントアダプターを持っていたのも
このレンズを入手することに躊躇わなかった理由のひとつでもあります。

本来 PENTAX ユーザーで、M42 マウントのレンズも持っているのであれば、M42 - NEX の
マウントアダプターを素直に用意すべきなんですが、純正の M42 - K アダプターリングを持っていた
ため、Eマウントのカメラで PENTAX のレンズを使いたい場合には マウントアダプター2枚重ねで
使おうと考えてたのでありました。それが今回に限っては功を奏したかと。
余談ですが、純正のアダプターリングは押しピン付きのレンズには対応していなかったので、
最近また別のアダプターリングを注文しました。その話はまた後日・・・。

というわけで、α7に付けてみた。ただ付けてみただけ。
このα7を譲ってもらってからというもの、死蔵寸前だったレンズやマウントアダプターが生き生きと
し始めたのは面白いなあ。オラなんだかワクワクしてきたぞ!
こうなってくると、APS-C センサ搭載の NEX-5N の出番がますます減るんで、いよいよまた機材の
整理をする必要が出て来た予感・・・。
つづく
Industar-61 L/Z MC 50mm f2.8②
Industar-61 L/Z MC 50mm f2.8 が届いたら、ぜひやってみたいことがあって、場所も決めていました。

というわけで、娘を塾に送り届けたあと、次男を連れて環水公園にやって来たぜ!
この日、長男は無事に中学校の卒業式を迎えることができ、インフルエンザに罹りながらもなんとか
出席できるまでに体調が回復しました。
式を終えたあと、速攻で帰宅して寝かせましたけど(苦笑

さて、この Industar-61 L/Z MC 50mm f2.8 、f5.6 あたりまで絞ったときの絞り羽根の形状が面白い
以外は、いたって普通に良く写るレンズです。

これが 30年も前のレンズで撮った写真とは思えないでしょ?

最近めっきり陽が永くなったので、狙ってる光の具合になるまでしばしお茶でも飲むことに。

外はまだクソ寒いというのに、何も考えずにフラペチーノ頼んじゃったのは内緒(
でも散歩しながらだったんで手が冷たい以外はけっこう平気だった。

そうこうしているうちに、だいぶ良い感じに日が暮れてきました。

公園内の照明が灯り始めたら作戦開始です。
今まで気にもしたことがなかった点光源がすべておかずとして立ち上がってくる瞬間・・・!

うっわ、ホンマに六芒星w
これを見てみたかったんよね、期待通りじゃねーか。本当に面白い!


でも、風景写真としての遊び心としては、こらへんまでが限界かな。

ここまでくると、どこで撮ろうが関係なくなっちゃうしね(苦笑

いやあ、なかなか楽しかった。
一見ふつうに撮れて、外観の地味なレンズながらも、こうやって遊べる要素があるのは面白い。
ふだん使いにするにはもっと良いレンズがあるのでスタメンは無理だけれど、ベンチ入りさせて
おくと息抜きにちょうどいいかも。
これは良い買い物だった。
Industar-61 L/Z MC 50mm f2.8
NEX-5N 用に Industar-61 L/D 55mm f2.8 を買って使ってみたら、なかなか面白かったので、
もっとないかなと探してみたら、面白いどころかとっても変なのが見つかったので、落札して
みました。

キリル文字、読めねー(苦笑
今回落札しましたのは同じくロシアンレンズ、Industar-61 L/Z MC 50mm f2.8 でございます。
ドイツの Carl Zeiss の Tessar 型レンズをコピーして作られたという一品。
旧ソビエト時代の1980年からおそらくは1995年まで、モスクワ近郊の都市にあるリトカリノ光学ガラス工場
(LZOS) にて製造されていたようですが、後期に向かうほど質が悪いという噂も聞いてます。

手元に届いた個体は、製造番号から察すると、1985年製のもの。まずまずではないでしょうか。

個人的にちょっと面白かったのは、リアキャップとケースが一体になっていること。
若干グリスが漏れていますが気にしない。
聞いた話だと、ロシアというと極寒の地でもあるので、そういった環境でも稼働するように
粘度の低いグリスがたっぷりと使われているとか。

んで、このレンズに興味を持った最大の理由がこれ。
なんと、絞り羽根が星型なんですよ! いわゆる六芒星の形をする変わった設計で、
f8 あたりでこの形になり、f16では完全な六角形となるのが特徴。
これを利用して、イルミネーションなんか撮っちゃったりなんかしちゃったりするとですね、よくある
玉ボケなんかじゃなく、六芒星のボケが写るンですよ!

夜から雨、という微妙な予報を耳にしつつ、K-3II に付けてみました。想像してたよりもずっとコンパクト。
これなら Eマウント のカメラで使ったほうがデザイン的にもバランス取れるかもなあ。

さてさて、実撮影が楽しみなレンズが一本仲間に増えました。
早く夜にならないかな(ぉ
Industar-61 L/D 55mm f/2.8 for ミラーレスが届いた
セルフ・バースデイプレゼント用に注文した、レンズとアダプタのセットが届きました。

ギズモショップさんプレゼンツ、Industar-61 L/D 55mm f2.8 for ミラーレスですぜ!
NEX-5N で使うため、マウントアダプタはEマウント用のを選んでおいたわけですが、
つい昨日は SIGMA が EF/SA マウントの SIGMA製レンズを Eマウントで使えるようにする
アダプタを発表したばかりとあって、今もっともアツいのはこのEマウント採用のミラーレス・
カメラではないかと。特にα7系が(ぉ
NEX-5N はAPS-Cセンサなので、このレンズを使うとなると35mm換算で焦点距離が82.5mm
となります。実は個人的にちょっと苦手な焦点距離(苦笑
まあ、使っていくうちに慣れるでしょう。

さて、予想外にオシャレなケースで届いたので、中身の紹介をしてみたいと思います。

レンズ本体は、ギズモン・ロゴ入りのポーチに入ってました。カメラ用品入れにも使えるので
うれしいオマケかと。右にあるのがマウントアダプタと装着用の工具。あと、取説。

レンズは思ってたよりもコンパクトで、なかなかキュート。
元FED者従業員(どこから探してきたんだ)のメンテナンス済みで出荷されているので、
古くても綺麗です。

製造年は1991年と、最後期に近いほうですかね。

SIGMA の 30mm F2.8 DN | Art を付けっぱなしにしている NEX-5N とご対面。
そういえばこのミラーレス用のレンズ群、今度 Contemporary ラインで明るい 30mm が発売される
けど、これからどうなっていくんだろ。

ついでに Carl Zeiss 28mm F2.8 Biogon T* G とも比べてみました。
Industar-61 L/D 55mm がいかにコンパクトなレンズかよく分かると思います。

さて、ここからは装着編。
まず普通にボディにマウントアダプタを装着し、ねじ込み式のマウントをくるくる回すだけで良いの
ですが、そのままでは絶対に指標がセンターに来ません。

取説では、付属のレンチを使ってセンターに来るように調整せよとの指示がされていますが、
おじさん不器用なので、レンズ側がどうしても緩くなってうまくいきませんでした。

そこで、マウントアダプタ内の銀色の部分を敢えて外し、それをしっかりとレンズに回し込んで付け
ました。これで調整中にスッポ抜ける心配はなくなったぞぅ。

んで、ちゃんと指標がセンターに来る位置に嵌めてイモネジで固定すると、楽に装着できましたよっと。
う~ん、このビンテージ感、シビれるねぇ~。

取り付けも終わったし、さてどこか公園にでも行こうかと思っていたら、今日は団地のベランダ点検
の日だったので、夕方までお留守番する羽目に(泣
悔しいからテーブルの上にあったバナナを試しに撮ってみましたが、何にも伝わりません(苦笑
仕方がないので、おとなしく暇つぶしに外付EVFでもネットで物色してみることにしました。