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いしかわ動物園に行ってきた。


たぶん今年中に上野動物園に行く予定ではいますが、上野動物園で飼育されていたインドライオンの 「シャクティ」 と 「モハン」 が2019年に相次いで亡くなっていたため、東京に行ってもライオンは見られない、ならば・・・と思って石川県は能美市にあります 『いしかわ動物園』 に行ってきました。

富山からのルート取りを誤って、森本 IC から山側環状を通るつもりがナビとケンカして国道359号線に入ってしまい、そのまま香林坊前を走る羽目に。いやあ、金沢市内の主要道路あるあるなんですけど、突如現れる右左折専用レーンをかいくぐって目的地を目指すのってなかなか大変なんですよ。かと言って素直に白山 IC で降りればと考えるところが、以前仕事で近くで立ち寄った際に周辺の導線が分かりにくくて道路計画立てた奴下痢しろって思ったくらいだったので、なんとしても白山 IC で降りたくないマンだったのです。

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というわけで、想定していたよりも30分遅れで動物園に着きました。まあ、無事に着いてしまえばチャラなんですけどね。


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ちなみにこちらは前回訪れた 2019年のときの写真です。このとき抱えていたライオンのぬいぐるみは今も大切に連れ歩いているわけですが、今回は車の中で前回お土産に買ったトラのぬいぐるみと一緒にお留守番です。持っていかねえの?って訊いたら、失くしたら困るから・・・だそうで。


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正面入口から少し歩くと、カリフォルニアアシカが出迎えてくれます。オスの 「クー」 とメスの 「ショコラ」 がいるそうですが、この子はどっちなんだい?


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シロテテナガザルのサクラ(雌)。


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ああ、いたいたホワイトタイガー。アクリル越しでも迫力あるんですよね。


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こっちはアムールトラ。シベリアに生息し、亜種の中では最大だそうで。『富山市ファミリーパーク』 でも見ることができますが、こちらはトラ用の移動通路が設けられているせいか、活発に動いているように見えます。いわゆる行動展示ってやつでしょうか。


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ライオンです。2021年に雌のアンニンが亡くなったことを受け、『愛媛県とべ動物園』 からレンタル移籍してきた雌のララ。もう3歳くらいになるんでしたっけ、堂々としていて落ち着いて見えます。雄のクリスはといえば、今回も飼育舎で眠っていました。


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在りし日の 「アンニン」 ―2019年1月14日


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カンガルー。構図は田尻池のオナガガモを撮るときと同じです。


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カンガルー(


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毎度おなじみレッサーパンダ。最近ちょっと好きになってきました。


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ペンギンってどこの動物園&水族館でも見ることができますが、ここでは園内中ほどに飼育舎があるのでちょっと面食らいます。そうだ、お腹も空いてきたからお昼はラーメンにしようか―麺食らうだけに。


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コウノトリです、写真を撮ったことについて他意はありません。これ以上うちに子供が増えたら大変です。


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アジアゾウのサニー。今回いしかわ動物園を訪れるにあたって事前に調べたところ、3月17日までゾウ舎の改装工事のため、ゾウを見ることができないというようなことが告知されていたと思うのですが、工事が早く終わったのか幸運にもサニーに会うことができました。富山市ファミリーパークにはゾウがいないだけに、隣県の動物園まで行けば会えるというのは体力的に助かります。長野市の茶臼山動物園にもいるけど、ちょっと遠いんだよね・・・。あそういえばキリンの姿が見えなかったなあ。


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コビトカバのヒカルくん。


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現地で見ていたとき、ヒポポタマスのタマかと思っていたけど家に帰ってから確認してみると、これってタマじゃなくて脱肛?いや、*は尻尾の辺りだろうし、これは一体なんなんだ?(註:カバのちんこはオシッコをするときは後ろ向きになるそうです)


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チンパンジーは飼育舎内にいてあまりじっくりと観察できませんでしたが、子供と向かい合ってお互い指差し合ったのは内緒。


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というわけで、ちょっと久しぶりに遠出がしたくて 『いしかわ動物園』 に来てみたわけですが、個人的な満足度ではやっぱり地元の 『富山市ファミリーパーク』 のほうが高いかなあ・・・。勝手知ったるってやつで贔屓目もあるのでしょうけど、展示動物数に見合う広さだったりとかを考えると、やや物足りなさを感じました。まあ、『富山市ファミリーパーク』 のほうも一度は興味を失くしたこともあったので、今後また気が変わるかもしれません。

次は群馬サファリパークにも行きたいな。



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Talk the Talk, Walk the Walk


家族の用事で近くまで来たついでに 『高岡おとぎの森公園』 に行ってきました。

調べてみると、ここへ来るのは実に4年ぶりだった模様。いや、ブログに書いてないだけでもう一回くらい来てるかも・・・。
さておき、今回は次男も一緒だし、広場のドラえもんたちと対面したときにどんなリアクションをするか楽しみです。

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嫁さんがドラクエウォークをプレイしている流れで、いつもの西側ではなく東側から攻めることに。ここらへんに何か目的地があるようでしたが、何気にこのエリアに足を踏み入れるのは実は初めて。

というのも、20年くらい前に仕事がきっかけでラジコンを始めたとき、定期的にレースイベントが開催されていたのがこのおとぎの森の西側にある 「おとぎの森館」 だったので、イベントが開催されなくなっても近くに来た際には西側を中心にひとりフォトウォークをしていたのでした。

そういえば、「おとぎの森館」 もリニューアルされて室内に小さな子供用の遊具が置かれているんだっけ。コンクリートに小石が埋め込まれている床だったため、ラジコン用ゴムタイヤの選択がシビアで ”シミズの G32” か ”ソレックスの24R” しか選べなかった記憶が。あの場所は今どうなっているんだろう、あとで行ってみよう。


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この大きな遊具は 「展望遊具風の砦」 というそうで、稲荷公園の遊具に匹敵するくらいの迫力があります。ただ、東側の駐車場からも離れているため、これはよほどのきっかけがないとここへは来ないのかなと思います。


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大人ではもう内部に潜入するには厳しいスペースなため、次男を斥侯に向かわせます。


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そういう次男も身長が140cm近くになり、体重も40kgを超えてきました。いつまでこうして親の外出に付き合ってくれるか、そしていつまでお気に入りのライオンのぬいぐるみを手放さないでいるか、人間ひとりが成長して変わっていく姿をゆっくり見届けていくのも悪くない人生でした。ちなみに今年23歳になる長男は、未だにパンダのぬいぐるみを手放しません(ぉ


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幹線道路から少し離れた場所にあるけれど、住宅地も近いためか静かながらもそこそこの人が散歩に訪れている様子。広さは富山市の稲荷公園の倍くらいになるでしょうか、生活圏からは遠いのであまり関心はなかったのですが、けっこう良い公園だとあらためて思います。


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小矢部川の支流、千保川が園内を流れています。流れが速いので水鳥たちが大変そうでした。


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しばらく来ない間に遊具が増えて、時間も10時近くになるころには若い家族が小さな子供をを遊ばせていました。なので、50近い両親と小学校高学年の子供という組み合わせは何気に浮きます(苦笑。まあ、少子化とはいえ若い家族が外で思い切り遊べる場所があるのは良いことですよね。


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眼球と毛細血管のような外灯。


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「ジャポニカ学習帳」 のショウワノートの高岡本社はすぐ目の前。


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そういえば、ドラえもんのキャラクターたちがいる土管の公園は整備中のため立ち入りできませんでした。FRP製の人形たちのお色直しだそうで、なかなか撮影チャンスに恵まれませんね。このあとちょっとした出来事があったので、数ヶ月後にまた来ることができたらドラちゃんの写真撮るんだ。


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昔ラジコン大会の会場に使わせてもらっていた 「おとぎの森館」 は、小さな子供用の遊具スペースとなっていました。ふわふわドームがあるので、天気の悪いときとかでも子供を思いっきり放電させられます。また、どなたか個人の方のものと思われるミニカーコレクションや鉄道模型も飾られており、カッコよく言えばギャラリー、率直に言うとカオスな空間にもなっていました。


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んで、ふだんあまり遠出をしたがらない嫁さんが来たがっていたのがこの手作りパンのお店 「ブレッドプラス」さん。この日は日曜だったし、ちょうど10時を回ったところだったわけですが、「CLOSED」 の札がかかったままだったので入店を諦めてしまったものの、実は風で札が回転していただけという罠。開店だけに回転・・・(

あとでTwitterで調べたところ、営業されていたらしく嫁さんがとてもガッカリしていたので、ここはリベンジ案件。


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「おとぎの森」 もだいたい歩きつくしたので、今度は 「県民公園太閤山ランド」 に移動しました。またしてもドラクエウォーク目当てです。とはいえ、こうして少しは遠出ができてまた外を歩けるような気持ちにある後押しとなったのが、この位置ゲームであることとなればどれだけでも付き合いますよ。嫁さんにしか分からない目的地へと向かいながら、他愛もないことを話したりするのが楽しいんです。そういえば、ひとときでも家のことから離れて歩くようになってからこの人は元気になったんだっけ。


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特になんのイベントもない期間なだけに、ただ歩くだけになるかと思いきや、そこは行き慣れたおれが楽しみ方をよく知っている。こここ、「太閤山荘」 には猫が三匹棲みついているのだ。この日会えたのは二匹だけでした。適切な距離を保てばこちらを気にしないでいてくれます。


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日向ぼっこすら神々しい・・・。


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一人で来たときには行かないようなエリアも、子供と3人だったらどこまでも歩いて行ける気がします。展望台にも久しぶりに上ったし、何もない時期だったけどかえって静かに散歩を楽しめてよかったと思いました。


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こうして散歩中に写真を撮るときは、異国人になった気分で目に入るものを切り取るのが飽きないコツです。


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予定は未定


自分メモです。

気がついたら今の職場に30年もいることを思い出して、社内の規定では特典として 「~1週間のリフレッシュ休暇云々」とあるので、これはワンチャン旅行とか行けるんじゃね?と、これまでぼんやりと妄想していた計画の具現化に向け、動き始めることにしました。

まず、相撲好きな次男をこども料金のうちに新幹線に乗せてやり、両国で本物の相撲を見せてやりたいというプランをちょっと変更。8月の下旬に富山で夏巡業があるため、相撲はそこで観ることにして両国近辺には行くが相撲は観ず、代わりに相撲部屋を訪ね歩きます。場所中であれば部屋の見学どころではないかもしれませんが、国技館に行くタイミングを考慮しなくていいのでかえって身軽でいいかも・・・。国技館で買えるグッズは昨年末に友人からプレゼントしていただいた(お礼はまだですゴメンナサイ)ので、チャンスを最大限に活かそうとした挙句に空回りしてしまうこともなくて安心です。

それから、国立科学博物館。すでに何年か前に VR で履修済みですが、感染症罹患のリスクもずいぶん減った今、子供に見せるならやっぱり本物でしょう。自分の脚で歩き、自分の目で見て自分の肌で空気を感じること、子供一人では実現できないことでも親が手を添えてやることで体験できれば、きっとこのあとの人生もより良いものになるでしょう。たとえひとかどの人物になれなくても―

そういえば国立科学博物館の近くに大きな動物園がありましたよね。自分もたしか中学生くらいのときに家族で訪れた記憶がうっすらありますが、経路がほぼ決まっているハコモノの博物館よりも、最短で効率よく観てまわることが難しいほぼ初見の動物園ほど不安なものはありません。特にパンダ、あいつ観たさにどれだけ待たされるか予測できないだけに、ここでの時間は多めにとったほうが絶対に良さそう。ていうか何をそんな焦っているんだ?

せっかくカントー地方まで来るので、横浜まで足を延ばして先ごろ2024年3月31日まで公開が延期の発表があった 「 GUNDAM FACTRORY YOKOHAMA 」 を攻めてみようかと。これまた昨年お歳暮にいただいたプラモデルが次男に好評でして、やっぱり本物(架空のロボットだけど)のサイズ感を体感させたいし自分もしてみたい、となれば外せないっすよね。

となれば、宿泊先は以前 CP+ のときに泊まった 「スーパーホテル横浜・関内」 あたりが無難かな。でもそうしたら 「 BAR IGETA 」 まで遠いもんな。いやそもそも一泊二日って家族が許してくれるだろうか、そんなことを考えながら結局は自分のための旅行ではなく、子供のために何をしてやれるかを考えてしまうのに苦笑した。


敦盛


私事ながら2月は誕生月でございまして、歳はというと織田信長なら本能寺で討たれてるあたりと申せば伝わりますでしょうか・・・。

人間五十年下天の内をくらぶれば夢まぼろしのごとくなり

50代を目前にしていかに人間という生き物の、特に肉体的なピークが短い時間であったかを痛感している次第です。特に大病に罹ることがなかっただけラッキーかもしれませんが、子供のころからある程度基礎的なことでもいいからスポーツでもやっておけば、もうちょっとは楽だったかもなあ、というのが現在の心境です。内臓脂肪が大の親友です(ぉ ・・・さて、同じ時代を生きてきた著名人の方たちの訃報を毎日のように聞くようになってきた今、自分はどこらへんまでが寿命なのかなと少しずつ考え始めています。


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さておき、遡ること一か月前に奥さんに早めの誕生日プレゼントをもらいました。 Nintendo Switch 版の 『あつまれ どうぶつの森』 でございます。

『 どうぶつの森 』 シリーズは Wii U 版をのぞいて全タイトルをやり込んだおれが、なぜに今さら発売から2年も経ってからしかも人からもらわなければプレイしなかったのか、それは間違いなく

寝食忘れるほどハマってしまうから、です。

ええ、おかげさまで気が付いたらこの一ヶ月間毎日プレイし続け、かなりの時間を溶かしてしまいましたよ・・・。


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今回の Switch 版ではオンラインプレイが快適に楽しめるので、仕事から帰ってから子供たちと遊ぶのが日課にもなっていました。もともとは病気で家からほとんど出ていない義妹に少しでも気晴らしを、と買った Switch もやっぱりちょっとダメだったついでに 『 あつまれ どうぶつの森 』(以下、あつ森)を最初は子ども用に買ったのが始まりで、今では3人分の Switch と 『 あつ森 』 があるような我が家です。

島の地域を 「南半球」 にしたのは大正解で、「北半球」 を選択していた子供たちとのやり取りが本当に楽しい。


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アイテムに顔パンツ・・・じゃなかった、マスクがあるのは時代ですかね。


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魚図鑑や昆虫図鑑を埋めていくのが楽しくて仕方なかった。


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そうはならんやろ


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特にアツいのはこのシーラカンスでしたねー。思い返せば2000年に発売した Nintendo 64版 を当時乳飲み子だった長男を膝に乗せながらプレイしていて、その彼がやがて言葉を覚え始めたころに 「 シーラカンス 」をうまく言えなかったのが懐かしい。


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そして、10年ほど前だったか知人からなぜかギラファノコギリクワガタを譲ってもらい、雪国なのに越冬に成功させたこともあったっけ。


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そんなこんなで部屋のレイアウトは熱帯魚屋風に。ちなみにNPCからもらう服やアイテムなんかを際限なしに着替えていったら、なんとなく女の子っぽくなってしまった時期もありました。ついでに言うとこのゲームではいつでもキャラクターの性別や外観を変えることができるので、精神的にとても解放された気分になります(ぉ


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ていうかどういう意味だよ、それ?


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ケッサクだったのは、一度は Switch を手放した(なんならプレイしていたあつ森のデータを消して妹に譲った)長男が、Switch Light を買ってきて再び遊び始めたことだった。彼もまたゴリゴリのヘビープレイヤーなため、さっそくカブの変動に目を付けておれがいないときにおれの Switch を使って嘘みたいな儲け方をした上で、置き土産を置いて行ってくれてました。・・・丁寧にスクショまで残してくれてたのは本当。


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こちらに気のありそうな素振りを見せる服屋のねえちゃんを喫茶店に呼び出したら、ほかの姉妹までセットで付いてきやがった。


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そんなこんなで一ヶ月で事実上のエンディングまでたどり着きました。ここでようやく 「島クリエイター」 をアンロックできるため、その後も島のアレンジに余念がなくなり時間もどんどん溶けていきます・・・。

シリーズ発売当初には 「プレイ目的が分からない」 という声もよく聞かれたこのタイトルも、道具のクラフト要素の導入によって雑草の一本すら無駄にならなくなり、ゲーム内通貨とはまた別のマイルポイントを貯めて使う要素と合わせて見事に 「プレイ目的を見失って途方に暮れる」 ことのない完成されたシステムを構築、設定されたタスクを達成してもなおプレイ熱が冷めない仕様はスゴイと思いました。


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これまでは釣って図鑑を埋めたり売却したり食べたりするだけだった魚も、料理をすることができるのでこうしてお店屋さんごっこまでゲーム上でできてしまう。これはひとつのメタバースなのでは。島の評価を★★★★★にしてもまだ全部のレシピが揃わないので全っ然飽きませんよね、これ。




若い頃はとかく 「人はどこから来て、どこへ行こうとしているのか」 なんて眠たいことを考えたがるタチでしたが、50年も生きれば答えなんて簡単ですよね。人はすべからく死ぬ、そこへ至るまでにどう生きたかが大事で、始まりや終わりがすべてではないのです。


晴天を誉めるなら夕暮れを待て


平成13年(2001年)の古いデータだが、全国的にみて富山県の日照時間は北海道に次ぐ41位で、年間1,724時間だそう。40位の鳥取も同じ日照時間のため、鳥取はいわば富山であると言い切っても良いと思う(暴論。2020年のデータでは1,665時間とさらに短くなっており、日数にして約2週間も太陽が出ている時間が短くなっていることになる。このペースでいけばあと26年で富山へは太陽の光が届かなくなり、永遠に闇に閉ざされることになるのだ・・・。

という冗談はさておき、嘘みたいに良いお天気でしたよね。

午前中から昼にかけて家族と出かけたりしていたときには、まあこのくらいならもっと空気が澄んだ日にでも写真を撮りに行こうかと高をくくっていたわけですが、午後2時ごろともなればたぶんこの日いちばんの美しさだったんじゃないですかね。昼寝してたけど。

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これだけ晴れた日にはきっと夕焼けもきれいだろうと、日没一時間前に呉羽山の展望台に行って来ました。さすがに冬は日が暮れるのも早く、すでに山に影がさしかかっていました。


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数年前に山好きだった親族を真砂岳で亡くしているので、山を見るときにはやや複雑な気持ちを抱えてしまうことが多いです。それでもこの美しさには圧倒されてしまう。そんなことを考えながら、数分ごとにレリーズボタンを押しては色の感じがどうかチェックをしたりしていたら、散歩に来た実家の母親と遭遇してしまった。

正月におれが実家に帰ったときも展望台まで散歩に行っていたし、これだけ天気が良かったらきっと来るんじゃないかと思って振り返ったら、目の前を中国人観光客みたいな派手なジャケットを着た母親とよく似た人がいたので思わず仰け反ってしまった。あんた、それだけ目立つ格好してたら雪山で遭難してもすぐに見つかるよね・・・。いや今年は雪少ないんだけどさ。


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何気に場所取りに遅れて展望台の左端にいたのが幸いして、母親にもすぐ見つけてもらえて、しばらくの間真砂岳で死んだ(母親から見て)従妹の思い出話を聞かされた。その彼女の友だちで今や身内以上に親身になって墓の世話をしてくれている人と友だちになったこと、その友だちに機会のあるごとに立山の写真をスマホで撮っては送っているというので、この日おれが撮った写真を母親を通して送ってもらうことにした。

喜んでもらえたら嬉しいな。


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父親を家に置きっぱなしにしているので、完全に陽が落ちる前に母親は帰って行った。なにせ展望台の真裏の集落に家があるのだから、クルマよりも歩きの方が早い。めちゃくちゃ急な階段を上り下りしないといけないけれど、それを含めての散歩なわけだ。たぶん今のおれよりも母親のほうが体力があると思う。いつかまた実家に行ったときには一緒に歩いて展望台まで来ようと思った。


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さて、ここからが本番です。下界の風景が邪魔だったのでカメラの設定を変えてアスペクト比を21:9に。


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あ、もしかしてこれは母親と一緒に観ておくべき景色だったのではと今さらのように思ったけどまあいいや。次の晴れた日に誘えばいいんだ、日照時間は年々短くなるけども。


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興味本位でほとんど初めて SFDモードというものを使ってみた。

(註:sd Quattroで新たに搭載されたSFDモードとは一回のレリーズで7枚の露出の異なる画像を取得し、専用のRAWデータ(X3Iファイル)を生成。SPPで合成現像することによりダイナミックレンジが広く、ノイズレスな 画像を得られます(SIGMAサイトより))

惜しむらくはリモコンケーブル持って来ていたのに、ふつうに指でレリーズ押しちゃったことかな。なのでちょっとブレてます。そしてこの景色を見届けて帰路に就いたのだが、ピンク色も消えたそのあとにコバルトブルーに山が白く浮かぶのをクルマの中で見て、本当に惜しいことをしたなあと思った。

次はきっとコバルトブルーの空とともに立山が撮れるように、晴れの日を楽しみに待とうと思う。



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