こうの史代/この世界の片隅に


本来、『魔女の宅急便』 の監督をするはずだったのに、スポンサーの意向で演出補に退き、
後に自由に作品作りをしたくてスタジオ4℃を立ち上げたという不遇(?)のアニメーション作家、
片渕須直の手によりアニメ化が進められていると聞いて、まずは原作を読んでみることにしました。

上・中・下巻とありますので、漢は黙ってイッキ読み。そう、Kindle ならね。


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原作者は広島出身の漫画家、こうの史代さん。
大東亜戦争中のさなかの市井の人々の生活を独特の感覚で描いていて、はじめはそのペースに
慣れるのに戸惑いましたが、最終的に噛めば噛むほど味が出る名作だと思いました。


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広島の漁師町から、軍港のある呉市へと嫁いだ主人公・すず。
絵を描くことが好きで、戦時中なのに港に停泊中の軍艦を写生して憲兵に怒られたりとか、
なかなか天然なところのある人物ですが、一本しゅっと筋が通った、自身にも周囲の人々にも誠実な
女性でございます。


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見合い結婚という形をとりながらも、夫・周作とすずは子供のときに一度だけ会ったことがあるというのが
グッときます。近い所でいうとアナとクリストフみたいな感じ?(ぉ


終盤、すずは自身にとって大事なものを失いますが、そのことでまた別の大切なものを得ることになります。
100点満点中、75点くらいのハッピーエンドを迎えますが、後味はけっして悪くないです。
また、繰り返し読むことでコマの隅に書かれている小ネタが頭に入って、当時の風俗というか空気みたいな
ものを味わうことができますね。


2008年の作品ということで、リアル本屋(富山県内では有数のコミック取扱い店ですら)では見つからなくて
苦労するかもしれませんが、一度手に取ってみることをおススメします。



この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)
(2012/09/07)
こうの 史代

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