Fury


暦の上ではディセンバー。気温もずいぶんと下がって、とても鉄道写真を撮りに行く気にもなれませんな。
かと言って、家から一歩も出ないでじっとしているくらいなら、映画館で座ってるのもそう変わらない。

DSC01860

というわけで、来ちゃった。
子供たちと一緒なら、おらが町の映画館・シアター大都会にするところなんですが、なにぶん物販の
弱い所なので、今回は確実にパンフレットを入手しておきたくて、車で20分かかるこちらの映画館に
しました。

TOHOシネマズ ファボーレ富山


fury.jpg

今回観に来たのは、ブラッド・ピットが主演と製作総指揮を兼ねた、今冬の話題作 『フューリー』。
ヨーロッパ戦線を舞台に、”激しい怒り”と名付けられたシャーマンM4A3E8(イージー・エイト)の
搭乗員たちを待ち受ける過酷な運命を描いています。


DSC01861

劇中に登場する戦車がイージー・エイト(履帯幅の拡張に伴いサスペンションも更新された最終モデル)
ということで、観に行く前から席番はここと決めていました。
ちなみに8番スクリーンだと、やや左斜めから鑑賞するポジションですね。
お尻の肉がなく、背骨が鈴鹿のダンロップカーブ並に曲がってて、まっすぐ座れないおれにとっては
かえってちょうどいい位置。


時代設定的にどうしてもスピルバーグの『プライベート・ライアン』と比べたくなっちゃうのが人情というもの。
過去にあれだけエグく戦場を描いた映画を観たことがなかっただけに、逆に免疫がついてしまって、
道端で何回も戦車に踏まれて泥だらけの煎餅みたくなってる死体の描写を見ても、「まあ、リアルなんだろう
ね」といった感想しか持てませんでした。
それと、信仰心の強い兵士がいるのも、何か言い訳がましい感じを受けるので、正直苦手。
シャイア・ラブーフの存在感が思いのほか良くて、あまり鼻につかなかったのがせめてもの救い。

さて、場違いな任務に就くことになった新入りが登場するのも『プライベート・ライアン』と一致するところ
ではありますが、最後の任務辺りでは立派な”戦闘マシン”になっていくのが、アパムの野郎とは違います。
「こんなことにはもう耐えられない!」なんて言い出すけれど、ほほえみデブよりは根性があったみたい。

その新米兵士ノーマンの面影がどうしても、記者のカメラを盗った盗らないで世間を騒がせて
いる水泳選手と被って何とも・・・と思っていたところ、ライオンが子供に最初の狩りを教えるかのように
(見たことはないけど)ブラピ演じるウォーダディがドイツ兵を射殺させるシーンの迫力に圧倒され、
その後の彼の成長ぶり?に若干のやり過ぎ感を憶えつつも、終盤までずっと引き込まれっぱなしでした。

飛び交う砲弾の音といい、ティーガーIとの一騎打ちに至るまでのシーンの迫力(仲間の戦車が次々と
一撃で屠られてゆく)はこれまで体験したことがないもので、本物を撮影に使っただけの説得力があります。


ただ、制圧に訪れた町でノーマンが出会ったエマとのシーンは余計だったかなあ。
ブラピはあの食事のシーンを大事にしていたらしいし、決して悪くないシーンだったものの(ノーマンが
部屋にあったピアノを弾いて、それに驚きながらも歌を唄いだすエマの姿に、この後何かしらの悲劇が
待ち受けている気がして思わず泣いちゃったけど)、砲撃の混乱の中でのあっけない別れがありがちで、
「まあ、そんなこともあったんだろうね」と思うだけで終わっちゃいました。

全体を通して、この作品はノーマン(No Man - 古参の搭乗員にとっては”誰でもない”、どうでもいい奴)が
戦いの中で仲間として受け入れられていく定番的な展開をなぞりつつも、決してそれだけではない無情さが
漂います。

ラストシーンの”フューリー”の周りに斃れる夥しい数のドイツ兵の死体の俯瞰と、放心状態のノーマンの
姿がすべてかもしれません。
『プライベート・ライアン』のようなラストシーンがなかっただけでも良かったけれど、
せめて、「ここ(戦車)はおれの家だから、ここを離れたくない」ぐらいは言ってほしかったかな。


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