Star Trek : Into Darkness


スタートレック・シリーズとは不思議と縁がなく、『X-MEN』でプロフェッサーX役を演じたパトリック・
スチュワートがピカード艦長として出演していたことは知っていても、積極的に観ることはなかったですね。
なんでだろ。

矛盾してるかもしれないですが、絵面が古いほどしっくりくる 『スターウォーズ』(新三部作が大きらいで
ジョージ・ルーカスには失望した)と違って、スタートレックは常に煌びやかで洗練されてたほうが良いと
思うんです。

なので、今さらウィリアム・シャトナーのカーク船長が出てるシリーズから観るなんて苦痛でしかないので、
このリブート版は大賛成というか、これからSF映画の良作を観るとっかかりとしては、このリブートという
流れは評価できると思います。


さて、トニー・スコットの遺作となった『アンストッパブル』に出演していたクリス・パインが主役とな。
何でまたこの人がこの役を?とちょっと懐疑的だったんですが、
『イントゥ・ダークネス』終盤に、メインコア修復のために大量の放射線を浴びて死にゆくシーンの演技を
観て、このリブート版シリーズのカーク役はコイツしかいねえわと納得させられました。

監督のJ.J.エイブラムスについても、ジェリー・ブラッカイマーやマイケル・ベイの次世代版としか思って
いませんが、多くのファンを抱えているシリーズのリブートなんて生半可なことではないことを思えば、
グッジョブな完成度でうまくまとめたな、と感じています。

意地悪な言い方をすればそれ以上でもそれ以下でもないとも言えるんですが。
なんで最近のハリウッド映画って画面の色調がブルー寄りなんだろう・・・。


DSC01553

ざっくりとした感想を言うと、特に気になったのは主人公たちの宿敵カーン(ハリソン)を演じるベネディクト・
カンバーバッチが物語の重要なカギについて独白するシーン。
彼の素晴らしい演技(なぜ彼が人気があるのか理解できる名シーン)とは裏腹に、
なぜテロを起こしてまで72人の部下の無事に執着するのかよく理解できず、
せっかくの熱演が空回りしているように感じました。

300年前に遺伝子操作によって超人として生まれたが、人類を支配しようとして失敗し、
宇宙へ追放されたものの、マーカス提督に発見されて、冷凍保存された部下を人質にその天才的な頭脳を
利用されてきた・・・と語っていたけれど、カットバックで入る映像なんかが皆無なので、話が一方的過ぎて
ちょっとポカーンとしちゃったかな。カーンだけに。


そもそも宇宙艦隊といえど、宇宙探索を目的に編成されているはずが、クリンゴンと戦争になることを
恐れたマーカス提督が秘密裏に艦隊の軍隊化をすすめようとし、それにカーンが片棒担がされれていた
らしいけれど、この部分だけでいえばカーンはたしかに気の毒かもしれないが、
復讐へと向かう行動原理としてはちょっと弱いかな・・・と思ってしまった。

たとえば、X-MEN のマグニートーのように、ホロコーストでの悲惨な経験が人類への復讐心を
形成したといったような、納得のいく設定や演出があればもっとのめり込めたかも。

劇中、クリンゴン人に対する、アイツらガチでヤベェ感が語られながらも、銃撃戦で撃退できちゃったのも
いけなかったのかな・・・。ウフーラが犠牲になるくらいのインパクトがないと説得力ないなあ、なんて。
カーンがほとんどやっつけちゃったけど、カークも応戦できてたような相手だし、まったく歯が立たないという
緊迫感がなくて惜しかった。


個人的には悪玉のマーカス提督役で久しぶりにピーター・ウェラーの顔が見られたのと、
スコッティ役を大好きな映画のひとつ、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のサイモン・ペグが演じていて、
それぞれに良い味を出していたので感無量です。

特に、サイモン・ペグがエンタープライズを降りて酒場でクダ巻いてるシーンなんか、
『ショーン・オブ・ザ・デッド』を彷彿とさせて、ニヤニヤしちゃいましたね。

というわけで、このリブートされたスタートレックはちょっと気になる作品のひとつになったものの、
せっかくリブートして初見の人も入りやすくなったはずなので、もうちょっと全体を広く見渡して、
過去ファンなら言わなくても知ってるだろう、みたいなところも丁寧に描いてくれれば良いかと
思いました。





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