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ARGO

初監督作品の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』において、派手さも驚きもないが破綻もない堅実な演出ぶりに
驚かされたものですが、本作品においてさらに洗練された演出手腕にまたもや驚かされました。


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革命が起きて混乱した政情のイランで人質となった50人のアメリカ大使館職員のうち、カナダ大使の私邸へ
潜伏した6人を救出するべく、CIA を顧問として国務省主導で作戦を練っていたがどれもパッとしない。
そんな中、主人公が思いついた作戦とは・・・。

興味深いのは、この映画は実話を元にしていること。多少の映画的な演出はあっても、目をつぶれる範疇。
むしろ、盛り上げ方がうまいなあ、と。


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オープニングに何故かマンガでイラン革命の解説が始まるのですが、これはアメコミ好きなベン・アフレックの
趣味なのか、それともハリウッドの映画製作者がこの前代未聞の人質救出作戦に関与することへの伏線でしょうか。


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劇中、老朽化して倒壊したハリウッド・サインが修復工事されている様子が映ります。The Rolling Stones の
曲とともに当時の時代背景(1978年ごろ)を表すニクイ演出。

そしてこのカットの後に、ジョン・グッドマン演じるメイクアップ・アーティスト、ジョン・チェンバースが
登場するわけですが、映画プロデューサー(アラン・アーキンが好演)を巻き込んでの作戦計画の立案の流れが
とても面白く、ともすればこういった政治色の強い作品の持つ”重い”空気を絶妙に変えてくれましたね。

ベン・アフレック演じる主人公の上司役に、『ブレイキング・バッド』のブライアン・クランストン。
在イランのカナダ大使役に『タイタニック』のヴィグター・ガーバーと、どこかで見たことあるけど名前が思い出せ
ない配役も、『ゴーン・ベイビー・ゴーン』みたいに脇役が目立ち過ぎなくて良かったです。


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BD版のトップメニューですが、"エクステンデッド版"なるものが収録されてました。
ただし未公開シーンの部分についてはオリジナル音声のみということで、吹替えもありません。なんじゃそりゃ。

そういったソフト制作側の都合はおいておいて、ラストの脱出劇の”台詞でなく画で観せる”パワーに圧倒され、
これだけの緊張感のある演出なんて、すごく久しぶりに観た気がする・・・。
基本的に状況説明をテロップや狂言回しに頼る映画がきらいなので、この『アルゴ』がとても気に入りました。

あと、個人的にツボだったのが、出国時のチェックで止められたときに、映画製作者に変装した大使館職員の一人が、
民兵に身振りで自分たちの疑いを晴らそう(ごまかそう)と、ジェスチャーで説明して難を逃れるわけですが、
そのときの演技がまるで、C-3PO が エンドアでイォークたちにジェダイの武勇伝を語るシーンを彷彿とさせて
面白いな、と思いました。


続いて監督2作目の『ザ・タウン』も観てみたくなりましたね。



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ベン・アフレック、ブライアン・クランストン 他

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