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顧客を売り場に直送する ビッグデータがお金に変わる仕組み/西田宗千佳

本著で言う「売り場」とは、何も量販店の店頭に限ったものではないよねと念頭に置いた上で、
”いかに顧客またはユーザーの心を動かすか”どんな手法・実例があったのかを読もうと思って、
久しぶりに紙で読もうと思ってたのですが、なぜかキャンセル扱いにされて頭に来たので電子版を購入。
それでもアマゾンで買ったのには変わらないという一抹の口惜しさを引きずりつつ読みました。

顧客を売り場に直送する ビッグデータがお金に変わる仕組み[Kindle版]

つい2日前、アイルトン・セナが24年前に鈴鹿サーキットにおいて最速ラップを記録した際の
走行データをもとに、光と音でその”軌跡”を再現したコンテンツ、
『Sound of Honda』が文化庁メディア芸術祭でエンターテインメント部門大賞を受賞しました。

Sound of Honda、文化庁メディア芸術祭で部門大賞を受賞 ― F1 Gate.com ―

このコンテンツの制作にあたって使用されたのは「アクセル開度、エンジン回転数、車速の変化」等のデータで、
それらを解析しマクラーレン ホンダ MP4/5の実車(!)のエンジン音を各回転数ごとに録音して走行データに
当てはめ、そして公開された動画では本当に鳥肌が抑えきれないくらいの興奮を覚えたほどでした。


そしてホンダは、自社のクルマにこれを応用発展させたシステムを搭載し、カーナビと連携させることで一般の
カーナビとは桁違いの情報量をユーザーに提供している。

Honda インターナビ車種別サービス一覧 「フィット・ハイブリッド」

想像してみよう、自分のクルマの走行データ(エンジンを始動した時間はもちろん、走行距離に走行ルート、
停車した場所・・・)のすべてがビッグデータとなり得ることを。


圧巻は本著の第三章、その「行動」で世界が決まる・「▼ホンダに残された津波が襲った襲った瞬間の詳細データ」の項で、東日本大震災が発生した宮城県・石巻市で沿岸部で11キロもの渋滞があり、結果的にそこで200人の方が車内で亡くなったことまでも、データは正直にそして残酷なまでに現実を突きつけてくること。

ある車は渋滞を避けるために道を外れ、危険な方へと走り出し動かなくなった。ある人は渋滞で動かない車を捨て、非難し助かっている。
インターナビの通信にはユーザーの携帯電話とスマホを利用するため、人の動きが手に取るように分かるそう。

震災後10日間の走行データは、ホンダから行政側へすべて提供されているとのこと。そのデータをもとに、
より災害に強い街を作ることができるはず。
(965ページから一部引用させていただきました)


行動分析の活用については以前から言われてはいたけれど、どう集めてどう分析し、どう利用するかがすべて。
人ひとりだけを分析なんかしても決して力にはならない。
より多くの人間の行動を分析することで、どんな種類の人間が何に興味を持ってコミュニティーを形成し、
何でブームが起きて盛り上がるのか見えてくるはず。

口コミの「口」と「耳」は紙媒体しかなかった時代よりも多いのだから、仕掛けさえ整えれたら強いよね。


家電量販店のリアル店舗を思い切ってショウルーム化して、顧客はそこへ足を運んで実際に手を触れ、
説明を聞き、お届け日や設置場所の登録はネットで、みたいな流れ、ダメかな。
修理・サポートの相談はフリーダイヤルまたは専任者のいるコーナーにというふうにすれば、
店舗のスタッフは売場演出や商品勉強、そして顧客応対により集中できるのに。

・・・って、それメーカー直営店を拡大しただけじゃないか。



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