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EX_MACHINA


台風が過ぎたあともずっと雨続きで、遠出をする気分にもなれないので久しぶりにBDで映画を観ることにしました。2016年のアカデミー視覚効果賞受賞作品だとか、ダニー・ボイルの盟友で 『28日後・・・』 の脚本家の監督デビュー作だということも知らず、出演者に 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』 でポー役を演じたオスカー・アイザックがいるということと、ソノヤ・ミズノの陰毛が見える見えないくらいの前情報で挑みました。

気になる映画というものに関してはついつい事前に検索してしまって、実際に観ようというころにはすっかり冷めてるというのがここ数年のパターンで、世間が忘れるころにならないと純粋な気持ちで鑑賞できないんですよね。んで、この作品を観るまでに3年かかったと。そしてどんなに情報を遮断してもその隙間をぬって頭に飛び込んで来たのが陰毛が見える見えないだったことに震えながら、小学校一年生の次男とふたりで鑑賞しました(

さておき、ラストのエヴァの笑顔、最高じゃないですか。思わずゾッとしちゃいましたもん。そのあとどうやってケイレブを迎えに来たヘリのパイロットを言いくるめて脱出したかとか、エネルギー源はそもそもなんなのさってことなんかをツッコむのは野暮だとして、洗練された映像に浸りながらの100分間、唸りっぱなしでしたね。やるなあ、なんて。

もともとミニマムな構成の物語が好きなほうなので、この映画のように限定された場所と少ない登場人物との間で繰り広げられる会話劇は大好物。チューリングテストを受けているのはエヴァなのに、いつしかケイレブの方がおかしくなっていくのも面白い。そして突如始まるキョウコとネイサンとのイケイケ(死語)なダンス・シーンに思わず 「おれは一体なにを観させられてるんだ」 という気持ちになりました。このへんの緩急の巧みさも作品を印象付けるアクセントになっていると思います。だって、ほとんどのシーンが半透明の筐体に身を纏った AI との会話ばっかりですからね。

そうそう、その AI であるエヴァが(ケイレブの意識を揺さぶるために)人間の服を着た姿で現れたあと、それを脱ぐ様子を監視カメラで眺めながら喉をゴクリとやるケイレブのシーン、あれで完全にケイレブが陥落したなと分かりました。そういう細かな積み重ねがラストの絶望感に活きてくるんだなあ。

ケイレブ役には 『ピーター・ラビット』 のドーナル・グリーソン。良い人なのか悪い人なのか、賢いのか馬鹿なのか掴みどころのない演技が本当にうまくて、作品にリアリティを与えています。オスカー・アイザックは演技プランが濃すぎて眩しいですねえ。それが逆にありきたりなIT起業家のような感じだったらつまんなかったと思いますが、よくぞ出オチみたいな恰好で出てきてくれたと思います。

最後に、気になる陰毛にはボカシはなかったことよりも、アジア系女性をあくまでもステレオタイプとしての役回りしか与えていないように感じることが散見されたのが真面目に気になりました。クローゼットに押し込められた失敗作の AI のひとつがいかにもガイジンが好きそうな、まるでアメコミにでも出てくるかのようなアジア系女性の風貌だったもんな。そういうのをうるさく言いはじめると、窮屈になっちゃうのかな。


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