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第8回 シグブラフォトウォーク in 岐阜に行ってきた話


写真家の三井公一氏と8人の仲間たちといっしょに 『第8回 シグブラフォトウォーク in 岐阜』 に行ってきました。あいにくの曇り空でしたが、撮影終了後の講評の時間までには雨も降らずに天候が持ってくれたのが本当に良かったです。それと、主催の SIGMA さんのご担当の方々のお世辞でも誇張でもないパーフェクトなスケジュール運営にあらためて感謝の気持ちを表したいと思います。

そして、同じ場所と時間を共有することができた8人のカメラ仲間の皆さん、本当にありがとうございました。



というわけで、集合場所を離れてバスに乗り、鵜飼で有名な長良川周辺の川原町にて最初のフォトウォークを始めます。これまでも何度か長良川沿いには来たことがあるのですが、地元の川と違って水が流れているのかどうか分からないくらいに穏やかに流れるこの長良川はいつ見に来ても不思議な感覚を憶えます。


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鵜飼は夜のイベントなので、今回はスルー。ていうかおれはカメラ以上に暗所が苦手なので、夜のイベントは布団の中の運動会以外はまったく興味なし(ぉ


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こちらが三井公一先生。この日のお召し物は今回初披露のオリジナルTシャツだそうで、胸のロゴはまさかの ”FOVEONBUKKEN - フォビオン物件” (笑。いやー、これ欲しいよね。


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さて、少しの間の自由行動時間をもらい、周辺の撮影がスタートとなりました。やっぱり観光地に来たなら顔ハメ看板だよね!これだけでもうどこに行ってきたか丸わかりのやつを撮っておかないと遠征の気分も乗ってこないしね(このあと看板に顔を突っ込んだ写真を foxfoto さんに撮ってもらいました)。


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この川原町というのはどこかに似ていると思ったら、道幅が広くて歩きやすいこと以外は高岡市の金屋町にそっくりなんだよね。これはちょっと撮り慣れた感じだけどまあいいか。それに、今回は同じ場所を撮りに来ている仲間がいるから、できるだけ被写体が被らないようにしないとなんか悔しいもんね。人と違った視点を持てるかどうか、それが問題だ。


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何でもないようなものを特別なものに見られるような目を持つのが大事。誰でも生まれたばかりのころは何を見てもそれが初めてだっただろう、それをもう一度思い出すんだ。


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突如現るハーレー軍団。ほかの乗り物でもそうだけど、なぜ人は同じバイクやクルマを持つ人同士で集まるんだろう―なんて思いながら後ろを振り返ったら、おれと同じカメラ持ってる人が何人もいてビビったわ(ぉ。そうか、おれはいつも一人ぼっちで写真を撮っていたけれど、一人ぼっちじゃないってこういうことなのか。


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それにしても、バイクというのはどう切り取っても画になるぶん、個性を出すには逆にそこが難しいと思った。


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レンタサイクル・・・かと思いきや、これっていったいどうやって漕ぐんだろう?




そして、川原町のお次はカメラ片手にそぞろ歩いて岐阜公園へ移動します。岐阜公園ではロープウェー組と園内散策組とに分かれて、しばしフリータイム。おれは富山ではまだ見頃にはちょっと早い紫陽花を撮るために、園内の散策を選びました。ついでに近くに岐阜大仏のある正法寺があるということで無茶を承知で大仏殿で写真を撮ってみました。お寺さんなのに鳥居があったりして何だかよく分からなくなったまま、やっぱり無茶だったねと納得をして公園に戻ってくる途中、地場猫というべきか園内で暮らしているニャンコに遭遇。


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そんなニャンコにちょっかいを出す三井公一先生の姿を見ながら、えーと今回のフォトウォークには岩合光昭さんは来てなかったよなとちょっとだけ思った。でも口には出さなかった(


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ブラブラと園内を歩いているときに見つけたキムネクマバチの雄。しかしもうだいぶ弱っている様子だったので、これだけの距離で撮影することができてしまいました。レンズはもちろん 70mm マクロ。


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紫陽花とテントウムシ―これはダンダラテントウですね。おれは植物を撮るとき、必ず他の生き物もセットで撮るようにしています。それが自然の風景の一部だと思うし、人工物を撮ることについ誘導されがちな ”フォビオン物件” へのおれなりのテーゼでもある。なので、講評ではこの一枚を選びました。パキパキっとした写真が好まれることの多い SIGMA のカメラですが、そこを敢えて一見どのカメラでも撮れそうな写真を撮ってみる。でも、この紫陽花のピントが合っている箇所の解像感はどのカメラでも得られるものじゃないはず。




ランチのあとは、ふたたびバスに乗って柳ヶ瀬商店街へ。柳ヶ瀬といえば 『柳ヶ瀬ブルース』 ということで美川憲一さんを思い出すところでしたが、歌碑は見つからないままでした。


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富山とは一味違う豪著なアーケードの装飾。しかし、この岐阜駅前の商店街も今やシャッターが下りたままの店が多いシャッター街と呼んでも過言ではなさそう。そしてこの日のフォトウォークのメインはこの変わりゆく街の風景そのものなわけですが、どうも地元の中心街と雰囲気が似ているので、なんだかちょっと切ない気持ちになったのは内緒(苦笑。


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再開発で建物が壊されたそのあとにはきっと、人口が減っているのに誰が住むんだろうって規模のタワーマンションが建ったりとか、地元の有力銀行が乗っかって建てた公共施設が生えるんだろうな・・・。


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しかしどこか懐かしさを憶えるのは、いちど”街が死んだ”のを見たことがあるからだろうと思う。気分はまるで腐海に沈んだ村を一瞥して去るユパ様のようだ。ちなみにユパ・ミラルダはおれと同年代です(ぉ


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こういうのは得てして誰かの遺品でもあるかもしれないと気づいて、少し寂しくなった。ふつうに観光に来ていたなら、1・2枚は買ってたかもな。実母が小柳ルミ子の 『瀬戸の花嫁』 のレコードを持っていたはずだけれど、あれは今どこにあるんだっけ・・・。20数年前に亡くなった祖父の家にあったステレオといっしょに処分してしまったのかもしれない。


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これもある意味”フォビオン物件”かもね。高島屋の非常階段の外側にいたメタリックなリスたち。金属の質感がヤバい(語彙力)。しかもそんなに絞っていません。これでも F2 ですよ F2。


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もう営業しているかも怪しいレストランの食品サンプル。たぶんきっと郡上八幡で作られたやつかな(適当)。撮った写真を現像したときに音楽バンドの置物に気づいた。もしもその場で気づいていたなら、もっと近づいて撮ったのにと少し後悔。


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商店街を離れて、岐阜駅へと歩いて戻る途中の公園近くで見つけた足形。サッカー選手には疎いのでさっぱり分からなかった。ブラジル出身の名選手のようだけど、なぜその足形がこんなところにあるんだろ?


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歩道橋の階段の落書き。言われなくても分かってる。おれたちは今”フォビオン物件”を探すクエストの真っ最中なんだぜ。




帰ってから調べてみるまで知らなかったんですが、岐阜駅前のひときわ寂れたアーケード街って『繊維問屋街』 って言うのね。ここはもうほとんどのお店が廃業しているそうで、今もまだがんばっているお店の方には失礼だとは思うけど廃墟マニアにはたまらないエリアらしいです。しかも場所が岐阜駅の真正面だってんだからまるで新幹線開業前の富山駅前かと思ったわ。


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”〇〇連合”と聞くとつい特攻服を着ている人たちを想像してしまう(暴走族は富山発症発祥)。


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この向かいのお店はまだ営業中で、廃業した店舗をショーウインドウ代わりにしているようだ。おれたちと同じように物珍しさから写真を撮りにだけ来る人が絶えないのだろう、お店の人の視線が痛い。


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一等地のはずなのに、こんな風景がまだ残っているということは再開発にかかるお金もまだ目途が付いていないのかな。同時にここが雪の降らない地域なんだと思った。雪なんか降ったら誰も雪下ろしなんてしないだろうし、アーケードの屋根なんて雪の重さで壊れちゃうだろう。そんな風景を過去にも見たことがある。


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ぐちゃぐちゃになった電話線。おれも今ここにいることが過去なのか現在なのか、頭がぐちゃぐちゃに混乱してきた。


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三井公一先生は言った。 「まるでディストピアでしょ」 と。たしかにそうだ。人が生きている気配だけを残したまま人そのものの姿が消えてしまった街。おれはいつも平日の昼間しか外に出ないからこういうものだと思っていたけれど、この日は土曜日だったんだ。土曜日なのに街に人がいない―。旅行に行ったりしたときによくその土地の街並みや家を見ては ”ここはおれだけが存在しない場所なんだ” と心が押しつぶされそうになることがあったりするけど、ここはもう人の生活というものが存在を失いつつある場所―。

ここに一人ぼっちで来なくて良かった。



そんな感じで撮影を終えたのち、三井公一先生による講評の時間となりました。雨の予報だった天候もこの時間までなんとかギリギリ降らずにいたのは何かの奇跡かと言わんばかりに、室内に入ったとたんに土砂降りに(!)。岐阜に向かう直前まで降水確率よりもその雨量を気にしていたおれとしては、もう笑うしかなかったですね。


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今回撮った中で3枚を自分でセレクトし、プロジェクターで投影しながら皆の前でコメントをするというのはなかなか緊張しましたし、ふだん人に写真を見てもらって感想を聞かせてもらえる機会なんてないものなので、セレクトにもちょっと悩みました。フォビオンの虜になった人が大多数の中で ”いかにも” な写真だと当たり前過ぎてつまらないし、上のような写真ばかりだと大喜利大会になっちゃうしどっちにウェイトを置こうか判断が難しかったですねー。で、結局は普通にふだんよく使っているレンズの特長を生かした写真を選んで出したわけですが、今思えばそんなことじゅうぶんに分かり切っている仲間に囲まれているわけだから、ここはためらわずに濃い写真を講評に出せば良かったなあと思いました。

さて、次はどこでシグブラフォトウォークが開催されるのか分かりませんが、もしも自分が行ける範囲の距離の場所であればまた参加できたらいいなと思いますし、逆に実現するかどうかは別として自分の住む街へ誘致しちゃおうかなとも考えています。公共交通機関での移動がラクで詫び錆びのある建物や風景のあるところといえばどこがいいだろう。

富山駅に集合して環水公園~稲荷公園へと移動して、富山地鉄に乗って古い駅舎を撮ったりしながら五百石駅まで行って・・・とかなら5時間の撮影時間でなんとかまとめられるかな。


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それともちょっと足を延ばして岩峅寺まで行って鉄橋を撮って戻ってくる・・・いやいやそういえばこの鉄橋、去年塗り替えられて綺麗になっちゃったんだった。保全のためには必要なことだけれど、写真的にはちょっと惜しい(苦笑。あと、食事のできる場所を探すのがいちばん苦労しそう、そこが悩みどころ。

以上、これからのことも考えて前に進みたくなる有意義な時間でした。



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