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Harukist


昨年の12月に 『巨大なラジオ・泳ぐ人/ジョン・チーバー』 (ジョン・チーヴァーの短編集を村上春樹が翻訳したもの)を読んだとき(まだ読み終えていないけれど)にふと思い出した、”10代の後半にはよく理解もしないのに何がしかの作品を読んでいた” 訳書を思い出すことができました。

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『偉大なるデスリフ/C.D.B.ブライアン』(1987年刊行―オリジナルは1970年の作品)でございます。単行本は絶版されてひさしく、当然ながら古書で入手しました。これこれ、この想定だったんだよな―と分かるのはきっとおれだけかもしれない。


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この作品― 『華麗なるギャツビィ』 のオマージュ作品―への世間の評価はまあ、そんな高くもないのかな。でも、そんなことはどうでもいいし、読んでみて面白ければいいのだ。とにかく、おれが古い記憶をたどってまで固執したということは、きっと読んでたときの印象が悪くなかったんだろう。


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あとがきを先に読む派なのですが、この文章に思わず噴き出した。どこかで読んだ ”「全ての小説が文学史に残る超一流の小説である必要はないのだ」” という訳者のコメントを思い出した。ところで、ギャツビーのほうは読む気はさらさらない。


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もう一冊、こちらは短編集です。海外で発売された短編集と同じ掲載順で編集されたという、ちょっとカッコつけた仕掛けを孕んだ本。ただし、内容は日本語です(ぉ。

この 『象の消滅』 が村上春樹の海外での短編作品集として編纂されることになったきっかけというのが、本書にも収録されている短編 『TVピープル』 が雑誌 『ニューヨーカー』 に掲載されたことからだそうで、『TVピープル』といえばおれが村上春樹の短編作品にハマった最初の作品なので、このエピソードを知ったとこはちょっとうれしかったな。


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さて、本書のオープニングを飾るのは、『ねじまき鳥と火曜日の女たち』。冒頭からスパゲティーを茹でたり茹でなかったりしてるやつです。初めて読んだので、「うわ、ネタじゃなくて本当にスパゲティー茹でるんだ」 と思ってしまいました。そういう意味でも村上春樹作品の入門編として最適なのかもしれません。

最後に、おれがこの作家と同じ苗字になったのはただの偶然だし、子供に同じ名前を付けたのも偶然だったわけですが(そう言うとたいてい本当?って訊かれる。やれやれ・・・)、自分がいくら有名になったからといってテレビに出たりもせず、ずっと作家の立ち位置のまんま、なんなら熱狂的なファンにすら困惑しているし、ノー●ル文学賞なんか望んでもなさそうなところには敬服しますね。いつかまたどこかでジャズ喫茶をやることがあったなら、ぜひ行って店の隅っこの席で無になりたい。



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