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LOGAN / OLD MAN LOGAN


誰にも止められないわ・・・

もう、はじまっているからね・・・


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劇中に登場するミュータントの子供たちが、まるで 『AKIRA』 のナンバーズ(・・・の若いころ)のようにも見え、マイノリティを虐げ続けてきた現実社会を暗喩し、ただやみくもに”自分たち以外”を畏れ嫌悪感に苛まれる人間たちへの皮肉を込めた原作コミックの設定なんかすっ飛ばして、ケチャップをたっぷりかけたお子様ランチのオムレツが出てくるような安いファミレスのような作品でしたね。

終盤のシークエンスでは”わるいおとなたちをやっつける” カタルシスもなんもなく、ただの特殊能力お披露目大会止まりだったのはどうもね・・・。

また、そんな彼らを捕えようとする機関職員たちの振る舞いを見て思い出したけど、『E.T.』 のときなんか、宇宙人をかくまう子供たちを追う捜査当局の大人たちの持つ拳銃をあとから無線機に修正するなんてことを公開から何年も経ってやったはず。なのにまた逆戻りじゃねーか。”R-15指定”すればそれで良し、みたいなお飾りの規制なんかでは暴力は排除できないことをまだ分からないのか。

プロフェッサーXとウルヴァリンの最後の幕引きのあとにはかつての理想郷への夢を引き継ぐものはなかった。アメリカ人はいつまでメキシコへの逃亡に憧れるつもりなんだろうか。その時代の社会性を描くのが映画の意義ならば、彼らはもうあきらめてしまったのだろうか。

最後に、ラストでローガンはひとときの安らぎを得たわけだが、ローラとの関係性の構築が希薄なので、『レオン』 のような揺さぶられる感動もなかったのがとても残念だった。粗野だが心根の優しい男と大人を信用していない少女との逃避行ってだけでもアツアツポイントが期待できたのに、遺伝子上のコピーってだけで 「パパ」って言わせるなんて、これ脚本からしてダメなような気がする。

もしかしたら、自分の頭がすっかり古くなってしまい、映画というコンテンツの因習をなんでも踏襲しないと納得できなくなったのだろうか?観る前にほぼラストが分かってしまう作品だけれど、だからこそきちんと見送りたかったんだ。失われた輝かしい日々、悲しい結末、前へと進む強い力、それらがあってこそ映画というのは強く心に刻まれるものだと思うのだが。


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