SIGMA Short Film "blur"


一眼レフ用交換レンズメーカーの SIGMA が、突如として映画撮影用レンズを発表したのは
記憶に新しいと思います。
そして今回は、そのレンズを使って撮影された15分のショート・ムービーを公開。

「すべての写真、すべての人生は素晴らしい」という思いを込めて制作された作品のタイトルは、
”blur”―



作品中、主人公サムの父親であるアンドリューが手にしているのは Kodak Retina IIa というカメラ。
使っているレンズは銘鈑が読めないので分かりませんが、あの寄り方だと 35mm だと思います。
まあ、アンドリューは亡くなるまでに山ほどピンボケ写真を量産していましたから、意外と 50mm
だったりするかもしれません。

このカメラは今でも eBay に数多く出品されています。


1986 Komfort T Class 5th Wheel RV Trailer

1986 Komfort T Class 5th Wheel RV Trailer - liveauctionworld.com

そして、ワイアット親子が生活しているトレイラー・ハウスは、Komfort・・・って製造メーカー名って
認識でいいんですかね? 写真は1986年式モデルですが、作品に登場するのは1984年式だと
思われます。(床部分の小窓の形状が異なる)

ドアの枚数等バリエーションもあるようですが、探しきれないので諦めました。

こちらも、程度はともかくとして中古車が数多く出回っていますし、ハリウッド映画ではわりとよく
見かける気がします。


■RANDY GAMBILL
randy-gambill-pictures

ハゲ散らかした冴えない父親役を好演していたのは、ランディ・ガンビルというアメリカのTV俳優。
活動期間は2006年から現在、出演作品は3本ということで、外見だけじゃなくキャリアも冴えない
感じですが、この動画が目に止まって活躍の場が増えるといいですね。


■Robert M. O'Brien - Zero Tolerance - ARI


サムは父親を亡くしたあと、彼の遺品の未現像のフィルムを現像し、これまでアンドリューがカメラを
通して見てきた愛情あふれる世界と、永遠に若くて美しい姿を残した母親を見つけます。
彼の左腕に刻まれた二本のタトゥーにギャップを感じるほどに清潔な身なりが、いちどは不良になった
サムも更生し、これから家族とともに人生を歩んでいくこれからの姿が見えてきます。

そんなサムの中の人は ロバート・マイケル・オブライエン。
2016年6月に公開された動画を見つけましたが、”Zero Tolerance” って容赦しないって意味だっけ?
おいおい、しっかりしろよ、サム。


さて、作品の舞台はロサンゼルス郊外。プロローグではヴァン・ナイズで聞いた話とされるこの物語。
ヴァン・ナイズといえばプライベート機やチャーター機などが発着するセレブ御用達の空港がある
ことで有名ですし、その地名と同じ名前で徳島空港そばでカメラ用バッグの製造をしている会社を
知っていることから、オープニングからちょっとワクワクしていました。

が、いざ観始めてみると、アメリカの抱える貧困問題が頭をよぎってきて、昼間から仕事もせずに
ブラブラしているものの、身なりはそれほどみすぼらしくもなく、かつて教養のある生活をしていた
ことが窺えるアンドリューの振る舞いから、なんらかの事情で仕事を失くし、妻を亡くし、
男手ひとつでサムを育ててきた一人のアメリカ人中年男性のリアルな姿が見えてきました。

アメリカ 格差社会の底辺で~ワーキングプアの現実~ - without a trace

トレーラー・ハウスは決してオシャレなものじゃない。家を買えない低所得者が仕方なく借りるか
買ったりして住処にしているだけなんだ。
古びたレチナは生活がまだまともだったころの名残、フィルムを現像しなかったのは、金がなくて
”できなかったから”。それでも撮り続けていたのは、自分が見て素晴らしいと思ったものを
少しでも天国の妻―マリアン―に届けたかったから・・・。

そんな人生が、はたして素晴らしいといえるのか?


そう考えてしまったおれは、泣けないな・・・。


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