村上龍/空港にて


月刊新潮の12月号の特集に手塚治虫の遺した未発表画稿が掲載されたということで、
非常な売れ行きで買えなかったと遠方の友人のために、人口の少ない地方の利点を生かして
近所や仕事の帰り道の書店に立ち寄っては、売り切れに慄く日々を過ごしているむっちーです。

まあ、たとえ売ってなくてもいくらでも入手手段はあるだろうし、むしろこうしてスタンプラリーの
ように本屋巡りをするのも良い気分転換になるぞというスタンスで店内を歩きながら、
ふと先日再販になっていることに気づかず電子書籍で買い直した村上春樹の「TVピープル」
のことを思い出し、文庫本の棚へ行ったついでに衝動買いしたのがこの2冊。

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村上龍 著の、『空港にて』 と 『コインロッカー・ベイビーズ(新装版)』 でございます。
前者は完全にタイトル買い(っていう言葉あるのかな)、後者は『TVピープル』よりも前に読んだ
のをン十年ぶりに買い直し。

なぜだろう、最近は確実にやたら活字に飢えてきている・・・。


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んで、『空港にて』 はまったくの初見なので、手に取ったときはまだ読もうかどうか迷っていましたが、
目次を見て速攻でレジに持って行きました。
村上龍という作家の持つイメージと、各編のタイトルが醸し出す雰囲気に自然と期待が膨らんで
来たからです。この人の描く都会の雑多な様相がとても薄汚くて面白いからです。


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そして、読了から少なくとも四半世紀経った今もなお、記憶から消えない長編のこの活字の密度。
もったいぶった文体のわりに平仮名と間(ま)の多い村上春樹の作品と比べて、
魔宮の伝説に出てくる円い巨石のように押し寄せてくる感じがまた良いんだな、これが。

まだ読み終えていない村田沙耶香の『終末世界』に感じられたような、性的なことを描きながらも
肉体感覚がまったくない奇妙な違和感とは真逆の、ぎらぎらした性描写のぶっこみ方はむしろ清々
していて嫌いじゃない。

これからの時期、外出も億劫になるような天候になっていくので、野鳥撮影の合間に読みながら
年を越そうかと思っています。





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