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ルドルフとイッパイアッテナ(軽くネタバレ)


生まれ変わったら、井上真央と結婚したい

先日、小学5年の娘を連れて 『シン・ゴジラ』 を観に行った償い(ぇ に、娘が観たいと言っていた
『ルドルフとイッパイアッテナ』 をいっしょに観に行くことに。

同じ東宝制作ながら、製作委員会方式で作られた作品(ぉ

ippaiattena

最近になってテレビである程度紹介されるようになって、ようやくこの映画がCGアニメであることと、
原作が有名な児童文学であることを嫁に聞かされて知った、という感じのテンションの中、
劇場の椅子に腰を下ろしてみると・・・。

全俺が泣いた・・・!


なんやこれ、ふつうにええ話ですやんか。
登場人物(犬猫含む)をかぎりなく少なくし、本当に悪いやつはいないという性善説で成り立ち、
心底嫌なやつだったアイツにもアイツなりに理由があり、最後は仲直りって展開が素晴らしい。

そして、止まれぬ事情から(最初の)ルドルフを諦めざるを得なかったリエちゃんを悪者にしない
配慮からか、最後まで彼女の顔がはっきりと分からない演出も良いと思いました。

また、以前イッパイアッテナを飼っていた人間が出て行ったあとの空き屋の処遇、
イッパイアッテナが言っていた ”飼い主はアメリカに行った” って話、それって本当は彼の
都合の良い妄想で、実は亡くなった家主の固定資産税を親族が相続したくなくて放置された
ままになってるやつかと思っていたんですけど、ラストでそう来ましたか。

野暮な予備知識ですが、上記の理由から野良猫となった ”イッパイアッテナ” という名前は、
同じ生活圏で暮らす人間からそれぞれ好きな呼び名で呼ばれているトラネコのことを、
ルドルフが勘違いして呼んだ名前です。いわゆる 「おまえ うまそうだな」 的な思い込み系ですな。

その ”イッパイアッテナ” には、ほかにも ”ステトラ” や、 ”デカ” に ”トラ”、小学校の先生には
”ボス” と呼ばれています。(この小ネタが大好き)
それくらい、彼はあちこちに顔を出しては人間から食べ物をもらい、たくましく生きている野良
なのだ。

さて、主人公のルドルフはといえば、リエちゃんに可愛がられながら岐阜市内で過ごした第一形態
から、東京都は江戸川区北小岩へとトラックに乗って運ばれたのち、そこで一年暮らして第二形態
へと成長し、一度はリエちゃんの家に帰ることができたものの、悲しい現実を目の当たりにして、
ふたたび北小岩へと帰ってきたルドルフの第三形態、たくましかったなあ。

彼がシン(新)・ルドルフに名前を訊かれて答えたセルフ、「僕の名前はいっぱいあってな・・・」という
シーン、ちょうどイッパイアッテナがアメリカを目指したころでもあったため、
イッパイアッテナが居なくなったあとの後継者のしてのイッパイアッテナとして、ルドルフは生きて
いくことを決めたのかと思って、ちょっと目から変な汁が出てきました(実話

その予想は見事に外れちゃうんですけど、すべての伏線を回収しきったシナリオ、見事です。

ふだん、動物が人間の言葉を理解したり、文字を読んだりって設定の話は好きではないんですが、
この映画に関していえば、彼らが学校の教室に忍び込んで学級文庫から知識を得るというシーンの
演出のダイナミックさは素直に面白いと思いましたし、
高速道路の路線図を見ながら、どのサービスエリアでどこナンバーを付けたトラックを探すか計画を
立てるところなんか、ニヤニヤが止まりませんでしたね。


個人的には、大塚明夫(メタルギア・シリーズの主人公役で有名)演じるクマ先生が、イッパイアッテナ
を彼なりの呼び名で呼ぶ台詞が、本当に最高で、ずるいなと思いました。


教養がないおかげで想定外に楽しめました。これはソフト化されたら即買うと思います。



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