FC2ブログ

アラジン


富山県民ならば、”アラジン”という名を聞けば即座に完全無欠のロックンローラーを思い浮かべる向きもありますが、ふと懐かしい名前を思い出してかの名作のBD/DVDセットを買ってみました。

DSC04414

1992年製作のディズニー作品、 『アラジン』 でございます。

これってたしかLDで持ってたような気がするんだよなあ・・・。監督は 『リトル・マーメイド』 や 『モアナと伝説の海』 のコンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。2019年6月にはガイ・リッチーを監督に迎えての実写化が予定されていますが、同じく名作の 『美女と野獣』 があれほどアニメ作品として完成されていたのにそれを実写化しちゃったりするような野暮さがまた出ちゃったのか・・・と思いきや、なんとジーニー役にウィル・スミスが青塗りでキャスティングと聞いて俄然観る気が湧いてきたのも今回のBD購入の動機のひとつでもあります。


DSC04427

アニメ版の声優はロビン・ウィリアムズ。90年代に彼が出演した作品はほとんど観ていることもあってか、ジーニーといえば彼を思い浮かべるほどに、何度観ても画面から目を離せない魅力でいっぱいでしたねえ・・・。超久しぶりに観たわけなんですが、動きやセリフ回し(英語)のひとつひとつを覚えていたことに我ながら驚きました。

ちなみに高原兄さんとは会って話をしたことがあります。



スポンサーサイト



LOGAN / OLD MAN LOGAN


誰にも止められないわ・・・

もう、はじまっているからね・・・


DSC04413

劇中に登場するミュータントの子供たちが、まるで 『AKIRA』 のナンバーズ(・・・の若いころ)のようにも見え、マイノリティを虐げ続けてきた現実社会を暗喩し、ただやみくもに”自分たち以外”を畏れ嫌悪感に苛まれる人間たちへの皮肉を込めた原作コミックの設定なんかすっ飛ばして、ケチャップをたっぷりかけたお子様ランチのオムレツが出てくるような安いファミレスのような作品でしたね。

終盤のシークエンスでは”わるいおとなたちをやっつける” カタルシスもなんもなく、ただの特殊能力お披露目大会止まりだったのはどうもね・・・。

また、そんな彼らを捕えようとする機関職員たちの振る舞いを見て思い出したけど、『E.T.』 のときなんか、宇宙人をかくまう子供たちを追う捜査当局の大人たちの持つ拳銃をあとから無線機に修正するなんてことを公開から何年も経ってやったはず。なのにまた逆戻りじゃねーか。”R-15指定”すればそれで良し、みたいなお飾りの規制なんかでは暴力は排除できないことをまだ分からないのか。

プロフェッサーXとウルヴァリンの最後の幕引きのあとにはかつての理想郷への夢を引き継ぐものはなかった。アメリカ人はいつまでメキシコへの逃亡に憧れるつもりなんだろうか。その時代の社会性を描くのが映画の意義ならば、彼らはもうあきらめてしまったのだろうか。

最後に、ラストでローガンはひとときの安らぎを得たわけだが、ローラとの関係性の構築が希薄なので、『レオン』 のような揺さぶられる感動もなかったのがとても残念だった。粗野だが心根の優しい男と大人を信用していない少女との逃避行ってだけでもアツアツポイントが期待できたのに、遺伝子上のコピーってだけで 「パパ」って言わせるなんて、これ脚本からしてダメなような気がする。

もしかしたら、自分の頭がすっかり古くなってしまい、映画というコンテンツの因習をなんでも踏襲しないと納得できなくなったのだろうか?観る前にほぼラストが分かってしまう作品だけれど、だからこそきちんと見送りたかったんだ。失われた輝かしい日々、悲しい結末、前へと進む強い力、それらがあってこそ映画というのは強く心に刻まれるものだと思うのだが。


カメラを止めるな!/ONE CUT OF THE DEAD @ファボーレ富山


ポンッ!


ちまたで話題の映画、 『カメラを止めるな!』 を観てきました。

制作費300万円という低予算作品ながら、都内2館での公開スタートからほぼ2ヶ月で全国120ヶ所を超える勢いで、先に観て来た友人&知人の感想がただひとこと ”面白かった” というただそれだけ。しかも皆頑なにネタバレを拒むというこの映画、ゾンビ・ホラーはおろか血も苦手っていう人もいるだろうし、流行り物には乗っからない主義のおれでも、これはちょっとおかしいと感じずにはいられませんでした。

DSC03927-2

もちろん、ここでネタバレをする気はありません。むしろ、まだ観ていない人は公開が終わらないうちに早く観に行って、この面白さを共有しましょう!







『Hidden Figures/Right Stuff』


1975年7月15日、アポロ宇宙船が使用された最後のフライトであり、かつて熾烈な宇宙開発競争をした旧ソビエトとの最初の共同飛行となる 『アポロ・ソユーズテスト計画』 を成功させたのは、”マーキュリー・セブン” の宇宙飛行士の中でこれまで唯一宇宙に行っていなかった、ドナルト・スレイトン。マーキュリー計画終了時に39歳だった彼は、このとき51歳になっていた。

同じ年の4月5日、かつてカリフォルニア州のミューロック陸軍飛行場(1950年にエドワーズ空軍基地へ改称)の隣りで 「ハッピー・ボトム・ライディング・クラブ」 という酒場を経営していた一人の女性の死亡が確認された。彼女の名は、フローレンス・ロウ ”パンチョ” バーンズ。米軍航空隊創設者の一人、タデウス・S ・C・ロウを祖父に持つ、米国航空史上初の女性飛行家の死でもあった。

それより遡ること約30年前の1947年、当時24歳でアメリカ空軍のテストパイロットだったチャック・イェーガーがベル X-1 に搭乗し、音速を超えた最初の人類となる。このときの記録はマッハ0.92。

彼のような命知らずの冒険心溢れた飛行機野郎たちのたまり場になっていたのが、「ハッピー・ボトム・ライディング・クラブ」。そこへNASAの前身機関であるNACAから二人のスカウトが訪れる。人類をカプセルに入れ、地球周回軌道に乗せるという計画のためだ。しかし、チャック・イェーガーはこのスカウトにはかからず、1962年にNASAと空軍が設立したパイロット養成学校(USAF Aerospace Research Pilot School)の初代校長に就いた。ちなみにトム・クルーズの 『トップガン』 は海軍パイロットの物語だかんね。

「ハッピー・ボトム・ライディング・クラブ」 は1950年に不審火により焼失している―。小山宙哉の 『宇宙兄弟』 22巻に登場する”OUTPUT TAVERN” はこの店がモデル。店主のパーカーのモデルはケヴィン・スペイシー。今やすっかりスパイシーな立場になっちゃった俳優さんですけれども。


1957年、旧ソビエトが初の人工衛星の発射に成功させ、米国内に混乱が起こった。この ”スプートニク・ショック” の影響で、人類初の有人飛行計画(マーキュリー計画)の発足に火が付いた。続いて1958年に米国が人口衛星エクスプロラー1号の発射に成功。東西冷戦時代の宇宙開発競争の幕開けでもあった。

そのころ、バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所へと向かう路上で、三人の黒人女性が乗った車が故障で止まってしまう。黒人差別の色濃く残るこの時代に、様々な逆境と闘いながら道を切り拓く三人の名はキャサリン、ドロシー、そしてメアリー。1961年のこと。

米国がアポロ計画にて人類初の月面着陸を成功させる以前、米国初の宇宙有人飛行を成し遂げたマーキュリー計画を描いた映画 、『ライトスタッフ(The Right Stuff/1983)』 と、その成功を多くの黒人女性が支えていたことを初めて知らしめた 『ドリーム(Hidden Figures/2016年)』、ともに物語の始まりはこんなところ。

『ライトスタッフ』 ではマーキュリー計画での出来事をできるだけ詰め込んだのに対し、『ドリーム』 は1961年をじっくりと描くという感じだった。アラン・シェパードが成功させた米国発の宇宙弾道飛行(マーキュリー・レッドストーン3号)と、ガス・グリソムが起こしたマーキュリー・レッドストーン4号カプセルの回収失敗事故、それに伴ってより精度の高い計算(コンピューティング)が必要とされていく・・・といっても着水点の予測ってのが微笑ましいというかなんというか。

そして、どちらの物語もハイライトは1962年2月20日、ジョン・グレンの搭乗するマーキュリー・アトラス6号の米国初の衛星軌道の到達のシーンなのがアツいね。ただ、一つ贅沢を言わせてもらえれば、グレン飛行士役の俳優はあんなスクールカーストの頂点みたいな奴なんかじゃなくって、ちゃんと若ハゲの俳優を選んでもらいたかった。

『ライトスタッフ』 で41歳のグレン飛行士役を演じたエド・ハリスは、当時33歳―。



さておき、現代宇宙開発の草創期を描いた作品ながら、これまで語られることのなかった NASA での女性の黒人女性の活躍を描いた 『ドリーム』 。興味深いのは同じ年に公開され、日本国内でも大きな話題を呼んだ 『ラ・ラ・ランド』(観てないけど)を超えたヒットとなったこと。ポップで明るくてロマンチックな内容の映画(観てないけど)よりも、自称:自由の国アメリカの恥である部分がここまでクローズアップされた作品を受け容れられるいうことは、逆にこの映画を観て励まされる人がまだまだいるということなのだろう、なんて。


1963年8月28日、 マーティン・ルーサー・キング牧師がリンカーン記念堂の前で演説。

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of its creed: “We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal.”

I have a dream that one day on the red hills of Georgia the sons of former slaves and the sons of former slave owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.

I have a dream that one day even the state of Mississippi, a state sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of oppression, will be transformed into an oasis of freedom and justice.

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

I have a dream today.

I have a dream that one day, down in Alabama, with its vicious racists, with its governor having his lips dripping with the words of interposition and nullification; one day right there in Alabama, little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.

I have a dream today.

I have a dream that one day every valley shall be exalted, every hill and mountain shall be made low, the rough places will be made plain, and the crooked places will be made straight, and the glory of the Lord shall be revealed, and all flesh shall see it together.

この世界の片隅に


先日、『君の名は。』 の iTunes映画レンタルがとても便利だったので、今度はこうの史代原作の 『この世界の片隅に』 をレンタル視聴しました。自宅の目の前にTSUTAYAがあるんですけど、借りに行くのも返しに行くのもめんどくさく感じる性分なので、このご時勢万事簡便で申し訳ない的な(違

katasumi.jpg

さて、原作漫画のほうはアニメ映画化の話題が出た2年半前に読んでいることもあって、ついつい原作とアニメと比較してしまいそうになるところなんですが、いつの間にか原作のことも、そもそもアニメーションであることすら忘れて見入ってました。

それくらいに人物が生き生きと描かれ、かつ原作の雰囲気そのままに動くという当たり前のことがちゃんとできているのが素晴らしい。原作のアイディアや世界観だけ拝借して、方向性が別モノになっちゃってる作品とか多いからね・・・。そういうのと比べたら、本当に誠実にこのアニメ作品を創り上げたんだと感じました。

それに、主人公の「すず」の声は女優の「のん」。もう、まんま”すず”のイメージ通りの声で、視聴後に漫画を読み返しているときにも、頭の中では「のん」の声で再生されちゃうくらい。奇跡的に素晴らしいキャスティングだったと思いました。
その一方で、すずの義理の姉の黒村径子役の尾身美詞の話し方が日本エレキテル連合っぽく聞こえて、ちょっとだけ集中力が削がれるところがあったけど、この二人の関係性は原作よりもアニメ映画版のほうがより時間を割いて描かれていることもあって、径子に感情移入しやすくなったのは物語に深みが出て良かったと思います。


IMG_1838.jpg

原作との比較ついでに、この空襲シーン。漫画ではそれまでのほんわかとした空気からガラリと変わって、かなりの迫力で爆撃機の群れが描かれていますが、映画ではすずが描いた絵のように表現されていました。


IMG_1842.jpg

そして、次のシーンでのんの声が言う ”ああ、今ここに絵の具があれば” という独白。すぐさますずは自分は何を考えてしまっているんだろうと否定しますが、すごいものを目にしたときに思わず絵に描きたくなる気持ちがよく分かるので、これらのシーンは個人的にちょっと刺さりましたね・・・。

ちなみにこの台詞は原作にはありません。また、呉の軍港で訓練している海軍の船舶の訓練の様子も、原作ではあまり描かれていないところをきちんと表現することで、たとえ軍港の町だとしてもこれまでは少しのんびりしていた、そんな時代もついに終わったことを感じさせてくれたと思います。



ところで、iPad のこのマルチタスク機能って iOS11 からでしたっけ? 映画と漫画を比較するのにとても便利で良かった、なんて。


アクセス
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
サイト内検索
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR